浦和レッズがあらゆる面で上回った。意地と葛藤、大一番で輝いた背番号3の本音とは…【コラム】

2021年12月13日(月)10時19分配信

シリーズ:コラム
text by 元川悦子 photo Getty Images
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サッカー天皇杯(JFA第101回全日本サッカー選手権大会)準決勝、浦和レッズ対セレッソ大阪が12日に行われ、2-0で勝利した浦和が決勝進出を決めた。今季限りで浦和を去ることが決まっている宇賀神友弥は貴重な先制ゴールを決めた。浦和の選手としての埼玉スタジアムラストマッチに、背番号3はどのような心境で臨んだのだろうか。(取材・文:元川悦子)


「ピッチ上での役割は終わったんじゃないかと」

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【写真:Getty Images】

 浦和レッズの阿部勇樹とセレッソ大阪の大久保嘉人。今季引退する2人にとって天皇杯は現役ラストの大会だ。12日の準決勝で敗れれば、その時点でどちらかのプロサッカー選手人生に終止符が打たれる。リカルド・ロドリゲス、小菊昭雄両監督筆頭に、両チームの面々は「偉大なレジェンドを胴上げして送り出したい」という強い思いを持って大一番に挑んだはずだった。

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 浦和にはそれ以外にも闘争心を掻き立てる要素があった。10年以上クラブに在籍した槙野智章、宇賀神友弥という2人のベテランの退団が決まっていたからだ。その1人である宇賀神は左サイドバックで先発出場。チームの勝利を託され、ピッチに立った。

 ただ、本人の中ではこのスタメンに対しては少なからず迷いもあったという。

「(12月4日のJ1最終節・)名古屋戦で自分のピッチ上での役割は終わったんじゃないかと思いました。今週練習していく中で自分がスタメンで出るんじゃないかという空気があり、気持ちを切り替えるのが難しかった。『このトーナメントを勝ち抜くのは、来季以降の浦和の選手にとって非常に貴重な経験。僕じゃないんじゃないか』と監督に話に行こうとも考えました。でも最後に頭に浮かんだのは、自分を契約満了にした人たちに自分の価値を証明し、間違っていることを示してやるんだと。そう奮い立たせたんです」

 宇賀神は気持ちを半ば強引に切り替えて、3万人超の大観衆が戻ってきた埼玉スタジアムでベストを出そうと誓った。

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