浦和レッズがあらゆる面で上回った。意地と葛藤、大一番で輝いた背番号3の本音とは…【コラム】

2021年12月13日(Mon)10時19分配信

シリーズ:コラム
text by 元川悦子 photo Getty Images
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セレッソ大阪との差



 その後の試合は両チームの交代で明暗を分けた。セレッソは大久保嘉人と為田大貴のアタッカー2枚を後半19分に下げたあたりから失速。逆に浦和は小泉佳穂、平野祐一らを効果的に投入し、主導権を握り返すことに成功する。

 そして終了間際の後半44分には、小泉が華麗な個人技で日本代表にサプライズ選出された西尾隆矢をかわして右足でゴール。2-0で勝利した浦和が19日の新国立競技場でのファイナルに駒を進めることに成功した。

「やるべきことをしっかりやれた試合」とリカルド監督も満足そうに振り返ったが、インテンシティーの高さや攻守両面の安定感などあらゆる面で浦和が上回った試合だった。

 一方、無冠で現役引退が決まった大久保嘉人も浦和との差を感じたようだった。「セレッソはムダに力を使っている。攻撃も守備も間延びしてしまってやられている。頭を整理して、考えないとトップにはいけない」と、チームにあえて苦言を呈した。

 浦和はリカルド体制1年でここまでレベルアップし、多彩な戦い方ができるようになった。天皇杯タイトル獲得まで目前に迫った。宇賀神にしてみれば、この指揮官の下でもう少し長くプレーしたいというのが本音だろうが、ここまで来たら最高の形でシーズンを締めくくるしかない。決勝の相手・大分トリニータというのは難敵だが、頂点に手が届かないわけではない。

 今こそ浦和、そして宇賀神友弥の底力を発揮すべき時である。

(取材・文:元川悦子)

【了】

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