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浦和レッズの中盤はなぜ崩されなかった? 川崎フロンターレを完封、岩尾憲と指揮官が考えていたこととは【コラム】

シリーズ:コラム text by 元川悦子 photo by Getty Images

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富士フィルムスーパーカップ(FUJIFILM SUPER CUP)、川崎フロンターレ対浦和レッズが12日に行われ、0-2で浦和が勝利を収めた。就任2年目を迎えたリカルド・ロドリゲス監督の下、浦和は今季初陣で川崎フロンターレを下した。徳島ヴォルティスから期限付き移籍した岩尾憲は、何を考えてピッチに立っていたのだろうか。(取材・文:元川悦子)


「リカルドの伝道師」岩尾憲

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【写真:Getty Images】

「富士フィルムスーパーカップはプロになってからずっとテレビの向こう側から見ていた存在。そんな自分がピッチに立たせてもらえる浦和レッズというクラブ、関わったすべての人々に感謝したいですし、謙虚にタイトルを取れるようにやっていきたいと思ってます」

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 2022年シーズンの幕開けとなる12日の川崎フロンターレ戦を前に、今季浦和入りした33歳の新加入選手・岩尾憲は特別な感情を抱いていた。日本体育大学を卒業した2011年にプロ生活をスタートさせてからの11年間で、J1に在籍したのは湘南ベルマーレ時代の2013年と徳島ヴォルティスでプレーした2021年のみ。キャリアの大半がJ2だった。

 それでも徳島で4年間共闘したリカルド・ロドリゲス監督から熱烈なオファーを受け、今季のJ1タイトル獲得を至上命題とするビッグクラブに赴いたのだから、高いレベルのパフォーマンスを示さなければならない。

「リカルドの伝道師」とも呼ぶべき彼は、期待と不安、重圧が入り混じった状態で日産スタジアムのピッチに立ったことだろう。

 この日の浦和は4-4-2がベース。ボランチには岩尾は柴戸海が入ったが、左サイドに位置した伊藤敦樹がインサイドに入って3ボランチのような形になる場面も序盤から散見された。試合後、背番号19は次のように冷静に語った。

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