永木亮太との抱擁。そのとき曺貴裁は何を思ったのか? 「僕は失敗した人間」と言った指揮官が作る京都サンガのスタイルとは【コラム後編】

2022年03月15日(Tue)10時10分配信

シリーズ:コラム
text by 藤江直人 photo Getty Images
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明治安田生命J1リーグ第4節、湘南ベルマーレ対京都サンガF.C.が12日に行われ、1-1の引き分けに終わった。京都は「湘南スタイル」に苦しめられたが、後半開始早々に先制する。「無骨ながらもお客さまが湧くような場面をたくさん作れた」と試合を振り返った曺貴裁監督が京都で作り上げるサッカーは、どこか「湘南スタイル」の面影を感じさせる。(取材・文:藤江直人)


中学時代を知る教え子との再会

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大野和成と曺貴裁【写真:Getty Images】

「湘南さんの選手たちの気持ちが入ったなかで判断が間に合わないというか、少し悪い判断をすることが多く、相手に引っかかる場面が多くなった。一緒に戦ったことのある選手や、新しく入った選手の『絶対に負けたくない』という気迫を感じました」

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 こう振り返った曺監督はキックオフ直前、両キャプテンによるコイントスが行われている合間を縫って、京都ベンチへ駆け寄ってきたMF永木亮太と抱き合っている。

 2013シーズンから3年間にわたって、監督とキャプテンの間柄で昇格や降格、そして残留をともに味わった永木は一緒に戦ったことのある選手であり、鹿島を経て7年ぶりに復帰した点で、今シーズンにおける新加入選手でもあった。

 しかも出会いは2001年にさかのぼる。川崎フロンターレのアカデミーを率いた曺監督に3年間にわたって指導を受けたのが、中学生年代のU-15に加入した永木だった。

「指導者の駆け出しのころに一緒の人生をずっと歩み、キャリアの最初のチームとして湘南を選んでくれた選手がまた戻ってきたのは嬉しいところだし、永木が駆け寄ってきたときに『クリーンファイトしてくるだろうな』と思いました。実際に永木が見せたプレーには気迫がこもっていたし、彼の直接フリーキックで得点されなくてよかったです」

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