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Jリーグ 2年前

横浜F・マリノス、背番号2は「最高の試合をした」。如実に出た鹿島アントラーズとの差、J1王者を凌ぐレベルにあるのは…【コラム】

シリーズ:コラム text by 元川悦子 photo by Getty Images

永戸勝也「幅が広がっていることを示せた」



「成長した姿を見せたいという気持ちを持ってここに来ました。去年とは立ち位置だったり、やっているタスクが違いますけど、自分としては幅が広がっていることを示せた。特にポジショニングだったり、前の選手とのコンビネーションが大きいですね。それに今日の試合はロペスだったり、拓真だったり、僕もそうですけど、今年新しく来た選手が流れを変えたんじゃないかな。そう思ってます」

 永戸は語気を強めたように「やっとマリノスの戦力になれた」という確信を抱くことができたのではないか。ここからAFCチャンピオンズリーグ(ACL)の怒涛の6連戦に向かうことを考えても、彼や西村、宮市らが調子を上げてきたのは非常に大きな収穫。今後の希望の広がる勝ち点3だったと言っていいだろう。

 ACLとJ1タイトルの両取りを狙うのは非常に高いハードルではあるが、J1屈指の選手層を誇るマリノスなら不可能ではない。まずはACLでしっかりグループリーグを突破することが先決だ。永戸も鹿島時代に叶わなかったACLグループリーグ参戦でモチベーションを高めているはず。初のアジアでの戦いでどのようなインパクトを残すのか。ここからの進化が楽しみだ。

(取材・文:元川悦子)

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