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Jリーグ 2年前

下位低迷、名古屋グランパスに何が起きているのか? 3バック変更、得点力不足。長谷川健太監督の見解、復調のカギは?【コラム】

シリーズ:コラム text by 元川悦子 photo by Getty Images

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明治安田生命J1リーグ第2節、FC東京対名古屋グランパスが20日に行われ、0-0の引き分けに終わった。今季の成績を2勝4分3敗とした名古屋は12位に低迷している。3バック変更など、試行錯誤しているが、目に見える成果は出ていない。今季から指揮を執る長谷川健太監督は、チーム状況をどのように見ているのだろうか。そして、復調のカギはどこにあるのだろうか。(取材・文:元川悦子)


つまずいた名古屋グランパス

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【写真:Getty Images】

 マッシモ・フィッカデンディ監督体制だった2021年は序盤から勝ち星を重ね、一時は王者・川崎フロンターレに肉薄。最終的にはJ1・5位でフィニッシュしたものの、YBCルヴァンカップ初制覇という大きな成果を残した名古屋グランパス。

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 だが、昨年末にイタリア人指揮官が突如として退任となり、長谷川健太監督が後継者に指名された。これは現実的交代と見られたが、今季開幕前のキャンプ中に新型コロナウイルス陽性者が続出。全体練習が休止となるなど、プレシーズンの準備が思うように進めることができなかった。

 加えて、昨季公式戦21試合12ゴールという目覚ましい数字を残したヤクブ・シュヴィルツォクにドーピング違反の疑いが発覚し、試合に出場できない事態に陥った。彼らは重要な得点源を欠いた形で新シーズンを迎えることになったのだ。

 開幕のヴィッセル神戸戦こそ新戦力の酒井宣福、仙頭啓矢らが躍動し、首尾よく勝利したものの、その後は白星が遠かった。公式戦の白星は3月26日のYBCルヴァンカップ・徳島ヴォルティス戦と4月6日の湘南ベルマーレ戦のみ。J1順位も徐々に下がっていった。

 そこで長谷川監督は4月13日のルヴァン杯・サンフレッチェ広島戦から3バックを導入。長期離脱から復帰した丸山祐市を最終ラインに加えることで守備の安定感を高めたうえで、相馬勇紀ら両ワイドの推進力を生かしながら攻めを組み立てる形へシフトしたのだ。

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