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Jリーグ 2年前

「今までと違う」サンフレッチェ広島のスタイルとは? 新監督の“申し子”、背番号39が躍動する理由【コラム】

シリーズ:コラム text by 元川悦子 photo by Getty Images

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明治安田生命J1リーグ第13節、浦和レッズ対サンフレッチェ広島が13日に行われ、0-0の引き分けに終わった。連勝こそ逃したものの、ミヒャエル・スキッベ監督が浸透させている戦い方は、徐々に浸透してきている。ここ数年の広島とは何が違うのか。躍動する背番号39の言葉とともに、新スタイルに迫る。(取材・文:元川悦子)


サンフレッチェ広島の「今までと違うところ」

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【写真:Getty Images】

 2000年代初頭にドイツサッカー連盟(DFB)で育成改革を手掛け、ルディー・フェラー監督体制のドイツ代表・戦術トレーニング担当として2002年日韓ワールドカップ(W杯)にも参戦しているミヒャエル・スキッベ監督。偉大なキャリアを持つ彼を今季から招聘し、新たなスタートを切ったのがサンフレッチェ広島だ。新指揮官が新型コロナウイルスによる入国制限で不在だった2~3月にかけてはやや苦しんだが、4月以降は順調に勝ち星を重ね、上位に浮上してきた。

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 直近の5月7日の鹿島アントラーズ戦では目下、首位を走る相手に対し、巧みなゴールラッシュを見せ、3-0で完勝。チーム全体が勢いに乗った状態で13日の敵地・浦和レッズ戦に挑んできた。鹿島戦から採用しているジュニオール・サントスとナッシム・ベンカリファを2トップに並べる3-1-4-2の新布陣を今回も踏襲。より攻撃的な戦いで浦和を凌駕しようとした。

 大雨のナイトマッチという戦いづらい環境下ではあったが、広島は序盤から戦術的な狙いを前面に押し出した。

「今季は攻撃的なところで言えば、GKからしっかりビルドアップして、後ろから形を作りながら相手の陣地に攻めていくことをテーマにしている。守備面で言えば、前線からプレスをハメて、前で奪ってショートカウンターという形をキャンプからずっと取り組んでいる。うまくいかない試合があっても立ち返るところがあるのは今までと違うところ。すごくうまくいってる感覚があります」

 守護神・大迫敬介がコメントするように、彼らは確固たるベースを持ちながら戦っているのだ。

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