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日本代表 2年前

W杯メンバーに入るか? サッカー日本代表を格付け! カタールワールドカップ行きの可能性を評価、6月4連戦で序列を変えたのは…

text by 編集部 photo by Shinya Tanaka

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吉田麻也
【写真:田中伸弥】

吉田麻也(サンプドリア/イタリア)

生年月日:1988年8月24日
日本代表通算成績:120試合12得点1アシスト
6月シリーズ成績:4試合0得点0アシスト
本大会メンバー入り:当確

 6月シリーズは不安定さが目立ってしまった。とくにチュニジア代表戦は最悪で、3失点すべてに絡んで“戦犯”となっている。しかし、これまでの森保ジャパンを支えてきたのは間違いなくこの男で、森保一監督やチームメイトからの信頼は誰よりも厚いはず。先述の通り今シリーズの内容は最悪だったが、その影響で本大会メンバーから漏れることはないだろう。

冨安健洋(アーセナル/イングランド)

生年月日:1998年11月5日
日本代表通算成績:27試合1得点2アシスト
6月シリーズ成績:0試合0得点0アシスト
本大会メンバー入り:当確

 出場が期待された6月シリーズだったが、怪我の回復に専念したことで、結局出番が訪れることはなかった。しかし、その実力はすでに証明されている。センターバックだけでなく、右サイドバックも高質に務められるということを考えても、ワールドカップ本大会のメンバーから外れるという未来は想像しにくい。怪我だけは怖いところだが…。

板倉滉(シャルケ/ドイツ)

生年月日:1997年1月27日
日本代表通算成績:12試合1得点0アシスト
6月シリーズ成績:4試合0得点0アシスト
本大会メンバー入り:当確

 全4試合に出場と、6月シリーズで評価を高めた選手の1人だ。チュニジア代表戦では失点に絡んでしまったが、ブラジル代表戦のパフォーマンスは素晴らしく、世界相手にも十分戦えることを証明していた。その活躍ぶりを見ても、ワールドカップ本大会のメンバー入りはほぼ確実。吉田麻也の調子や冨安健洋のコンディション次第では、ディフェンスラインの中心となる可能性もあるだろう。

谷口彰悟(川崎フロンターレ)

生年月日:1991年7月15日
日本代表通算成績:10試合0得点1アシスト
6月シリーズ成績:2試合0得点0アシスト
本大会メンバー入り:有力

 6月シリーズは4試合中2試合でフル出場。パラグアイ代表戦では失点時の対応で物足りなさを残してしまったものの、ガーナ代表戦では攻守両面でさすがの安定感を披露していた。ここからレギュラーの座を奪うのは至難の業と言えそうだが、バックアッパーとしては十分な存在で、カタールワールドカップにはセンターバックの4番手として臨むことになるだろうか。

長友佑都(FC東京)

生年月日:1986年9月12日
日本代表通算成績:138試合4得点28アシスト
6月シリーズ成績:2試合0得点0アシスト
本大会メンバー入り:当確

 6月シリーズはブラジル代表戦とチュニジア代表戦の2試合に右サイドバックとして出場。前者ではヴィニシウス・ジュニオールを抑えるなど、非凡なパフォーマンスを示していた。伊藤洋輝の台頭もあり、レギュラーから外れる可能性こそ出てきたが、両SBで計算できる貴重な存在としてカタールワールドカップ本大会メンバーに入ることはほぼ間違いないだろう。

伊藤洋輝(シュツットガルト/ドイツ)

生年月日:1999年5月12日
日本代表通算成績:3試合0得点1アシスト
6月シリーズ成績:3試合0得点1アシスト
本大会メンバー入り:有力

 初の日本代表活動参加で3試合に出場。パラグアイ代表戦とチュニジア代表戦では失点に絡んでしまったが、左足の高質なキックや、随所で発揮されたパワーなど、全体的には悪くない印象を残していた。もちろん日本代表でこなしたのは3試合だけだが、左サイドバックとセンターバックを務められる貴重な存在として、カタールに乗り込む可能性は大いに出てきたと言える。

山根視来(川崎フロンターレ)

生年月日:1993年12月22日
日本代表通算成績:11試合2得点2アシスト
6月シリーズ成績:4試合1得点0アシスト
本大会メンバー入り:当落線上

 6月シリーズの出来は決して悪くない。ガーナ代表戦ではゴールも決めている。しかし、右サイドバックのファーストチョイスには今回選外の酒井宏樹がいる。また冨安健洋、今シリーズで奮闘した長友佑都など、ライバルはかなり強力である。右SB以外での起用が考えられないということもあって、その立場は決して安泰と言えないだろう。

中山雄太(ズヴォレ/オランダ)

生年月日:1997年2月16日
日本代表通算成績:15試合0得点1アシスト
6月シリーズ成績:3試合0得点0アシスト
本大会メンバー入り:当落線上

 FIFAワールドカップカタール2022・アジア最終予選では長友佑都のバックアッパーとしての地位を確立していたが、6月シリーズでその立場が揺らいでいる。左サイドバックとして伊藤洋輝が好印象を残した中、自身は周囲を満足させるようなパフォーマンスを発揮できなかった。W杯本大会の登録枠が23人でも26人でも、メンバー入り「当落線上」であることに変わりはないか。

菅原由勢(AZ/オランダ)

生年月日:2000年6月28日
日本代表通算成績:1試合0得点0アシスト
6月シリーズ成績:0試合0得点0アシスト ※途中離脱
本大会メンバー入り:当落線上

 逆転でのワールドカップ出場に向け、なんとしてもアピールしたい6月シリーズだったが、怪我の影響で無念の途中離脱。もちろん可能性が完全に消えたわけではないが、現状では強力なライバルたちがいる中でカタール行きの切符を掴むのはかなり難しいだろう。

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