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Jリーグ 2年前

横浜F・マリノスを支える背番号24の役割とは? 39日ぶり完封勝利で首位奪還、安定感をもたらす規律と信頼関係【コラム】

シリーズ:コラム text by 元川悦子 photo by Getty Images

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明治安田生命J1リーグ第25節(延期分)、横浜F・マリノス対湘南ベルマーレが7日に行われ、3-0でマリノスが勝利を収めた。マリノスにとっては、7月30日以来となる勝利であると同時に、無失点に抑えたのもこの試合以来だった。守備陣の中で奮闘している岩田智輝は、攻撃的なスタイルを貫くマリノスを支えるキーパーソンの1人だった。(取材・文:元川悦子)


不調に陥る横浜F・マリノス


【写真:Getty Images】

 一時はJ1首位独走態勢に入ったと目されながら、夏場に横浜F・マリノスは足踏み状態が続いた。8月3日のYBCルヴァンカップ準々決勝・サンフレッチェ広島を1-3で落としてからというもの、川崎フロンターレとのJ1頂上決戦、AFCチャンピオンズリーグ・ヴィッセル神戸戦といった重要ゲームをことごとく落とし、公式戦5戦未勝利という予期せぬ苦境に直面することになった。

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 気づいてみれば、9月3日の第28節終了時点でのJ1暫定トップは広島。彼らの試合消化数が3つ多いとはいえ、マリノスとしては危機感が募って当然だ。

 守備の主軸の1人である岩田智輝は「別にどこが1位とか関係ない」と最終的に頂点に立てればいいと冷静に捉えていたが、いち早く首位奪還できるに越したことはない。台風で延期になっていた7日の湘南ベルマーレ戦を確実にモノにして、3ポイントを上積みしたかった。

 湘南は3日に川崎から金星を挙げ、勢いに乗っている状態で日産スタジアムに乗り込んできた。最前線の町野修斗、瀬川祐輔も好調だ。その難敵を確実に封じ、自慢の攻撃力を前面に押し出すのがマリノスのタスク。最終ラインの統率役を担った岩田は「ここ数試合失点が続いていたので、(高丘)陽平君とエドゥアルドと一緒に集中して抑えようと話した」と気を引き締めてゲームに入った。

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