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Jリーグ 2年前

残留への希望。ガンバ大阪がマリノスを封じた守備戦術。「すごくハッキリした」のは…【コラム】

シリーズ:コラム text by 元川悦子 photo by Getty Images

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明治安田生命J1リーグ第32節、横浜F・マリノス対ガンバ大阪が8日に行われ、0-2でガンバが勝利を収めた。厳しい残留への道をさまようガンバにとっては大きな勝ち点3となる。強固な意志統一とディフェンスの整備は、残留へのつながるのだろうか。(取材・文:元川悦子)


横浜F・マリノスの優勝とガンバ大阪の残留

【写真:Getty Images】

 横浜F・マリノスの3シーズンぶりのJ1優勝決定のかかる大一番となった8日のガンバ大阪戦。今季最多の3万2516人の大観衆が日産スタジアムに集まる中、2019年以来のトリコロール戴冠の瞬間が見られるかどうかが注目された。

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 だが、31試合終了時点で暫定17位とJ2自動降格圏に沈むガンバとしては、簡単に勝たせるわけにはいかない。ここで一矢報いてJ1残留に一歩前進しなければならなかった。

「今週1週間の準備の中では、自分たちがボールを持って攻撃する練習ももちろんしていましたけど、それ以上に切り替えと守備ブロックのところは準備していました」と守護神・東口順昭も話したが、ボール支配では相手に上回られたとしても、彼や昌子源、三浦弦太ら経験豊富な守備陣で耐え忍ぶことが肝心。その方向性をしっかりと確認したうえでゲームに入ったという。

 想定通り、主導権を握ったのは、やはりマリノスだった。開始1分足らずで喜田拓也が強烈ミドルを放ち、続く2分には右CKから水沼宏太がゴール前の飛び出しで決定機を迎えるなど、立ち上がりから攻めの姿勢を色濃く押し出してきた。

 そこに立ちはだかったのが、ベテランGK東口。「攻められるのは分かっていましたし、どれだけ耐えられるかっていうのは試合前から考えていたこと。入りの部分は特に集中してやっていこうと話していたので、しっかり守れたかなと思います」と本人も静かに言う。

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