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長谷部誠vsケイン、第2ラウンドの結末は?フランクフルトが直面する試練【欧州CL分析コラム】

シリーズ:分析コラム text by 舩木渉 photo by Getty Images

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 UEFAチャンピオンズリーグ(CL)のグループステージ第4節が現地12日に行われ、アイントラハト・フランクフルトはトッテナム・ホットスパーに2-3で敗れた。この試合ではフランクフルトのDF長谷部誠がどれほど偉大な存在か、改めて証明されることとなった。(文:舩木渉)



長谷部誠vsハリー・ケイン、第2ラウンドへ


【写真:Getty Images】

 まるでボクシングの試合前日のような記者会見から、2人の勝負は始まっていたのかもしれない。

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 現地11日にUEFAチャンピオンズリーグ(CL)グループステージ第4節のトッテナム・ホットスパー対アイントラハト・フランクフルトに向けた公式記者会見が行われた。

 ホームのトッテナムからはアントニオ・コンテ監督とキャプテンのFWハリー・ケインが登壇。その席でケインは同じ対戦カードだった第3節で名勝負を演じたフランクフルトのDF長谷部誠を称賛した。

「38歳でもCLでプレーしているということが、彼のプロフェッショナリズムの偉大さを証明していると思う。今回も難しい戦いになるだろう。CLを戦う時はいつもそういうもので、常にトップクラスのDFと戦うことになる。僕にとっては挑戦だ。ゴールを奪い、チームに貢献したい」

 長谷部はグループステージ第3節のトッテナム戦に3バックの中央で先発出場し、タイトなマークでケインを完璧に封じた。イングランド代表でも活躍する世界屈指のストライカーを抑えこんだパフォーマンスは、世界中から称賛を浴びることになった。

 そして、歴史を作り続ける38歳はオリバー・グラスナー監督とともに11日の公式記者会見に登場。そこでケインを「トッププレーヤーであり、多くのクオリティをもたらせる選手」と称えた。まるでボクシングの前日計量で繰り広げられる“場外マッチ”のような展開である。今回は煽り合いというより、褒め合いだが。

 長谷部は「トッテナムはケインだけではなく、ソン・フンミンやリシャーリソンもいます。僕たちは明日、チーム一丸となってディフェンスをしなければならないと思います」とも付け加えた。さらに「ロンドンでは一度も負けたことがないので、いいイメージがあります」とも語る。

 果たして長谷部vsケインの“第2ラウンド”はどんなものになるのだろうか。大きな期待とともに12日の試合が始まった。

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