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最高の選手は誰!? サッカー日本代表、全26選手能力値紹介。各選手のプレースタイルを徹底解剖

センターバック

板倉滉(ボルシア・メンヒェングラートバッハ/ドイツ)


【写真:Getty Images】


生年月日:1997年1月27日
市場価値:750万ユーロ(約9億円)
22/23リーグ戦成績:6試合0得点1アシスト
代表通算成績:13試合1得点0アシスト

 近年の成長ぶりが著しい選手の1人だ。昨年の東京五輪(東京オリンピック)でベスト4入りに貢献すると、その後フル代表でも非凡なパフォーマンスを披露。クラブレベルでも高いレベルでのプレーを続けており、今年にはシャルケの1部昇格に貢献し、名門ボルシア・メンヒェングラートバッハにステップアップを果たした。

 非常に総合能力の高い選手と言える。構える守備はもちろん、6月のブラジル代表戦がそうだったように勇気を持って前に出る守備も素晴らしく、「空中戦」でも簡単には負けない。また危機察知能力の高さも触れなければならないポイントで、相手がシュートに持ち込むギリギリのところで体を投げ出したり、的確なカバーリングでピンチの芽を摘み取ることが珍しくない。

 攻撃面での働きも決して悪くない。足元の「テクニック」に長けており、相手のプレスを冷静にかわすことはお手のもの。「パス」は長短問わず正確で、Jリーグ時代に見られたボールを出す際の判断ミスも確実に減っている。そんな伸び盛りのDFは各項目で「70」近くの数値を叩き出しており、今ランキングのトップ10入りは妥当な結果となった。

冨安健洋(アーセナル/イングランド)


【写真:Getty Images】


生年月日:1998年11月5日
市場価値:2500万ユーロ(約30億円)
22/23リーグ戦成績:11試合0得点0アシスト
代表通算成績:30試合1得点2アシスト

 これからの日本代表を背負っていくであろう選手の1人が冨安健洋だ。早くに海外へ飛び出すと、ベルギー→イタリア→イングランドと止まることなくステップアップし、日本に明るいニュースを届け続けてきた。近年は怪我に悩まされることが多いものの、日本代表の最終ラインに不可欠な存在であることに変わりはない。

 冨安は最高の現代型DFと言える。欧州の屈強な選手と比べても見劣りしない体格を誇りながら水準以上の「スピード」があり、センターバックだけでなくボランチやサイドバックでもプレー可能という柔軟性もある。また、右足だけでなく左足でも質の高いボールコントロールや「パス」を繰り出せるなど、ビルドアップ時の貢献度も非常に高い。このような選手が出てきたのは、日本代表にとって幸運である。

 グラフを見ても、各項目で高い数値を叩き出しているのがわかるが、唯一とも言えるウィークポイントは怪我の多さだ。とくにアーセナル加入後は、インテンシティーの高いプレミアリーグでの戦いが続いているということもあってか離脱の頻度が増えている。「フィジカル」の数値が「80」と少し伸び悩んだのは、そうした点が理由だ。

吉田麻也(シャルケ/ドイツ)


【写真:Getty Images】


生年月日:1988年8月24日
市場価値:150万ユーロ(約1.8億円)
22/23リーグ戦成績:15試合0得点0アシスト
代表通算成績:122試合1得点10アシスト

 2010年にデビューを果たして以降、日本代表の最終ラインに立ち続けているベテランで、代表キャップはカタールワールドカップ開幕前の時点で井原正巳と並び歴代3位となる「122」にも積み上がった。ご存じのとおり、森保一監督の下ではキャプテンを務めており、同監督、そしてチームメイトから絶大な信頼を寄せられている。

 身長189cmと、海外の選手と比べても見劣りしない高さを持っており、「空中戦」ではさすがの強さを見せる。また、より丁寧な対応が求められるペナルティーエリア内での守備もしっかりしており、このあたりは数々の舞台をくぐり抜けてきた豊富な経験値が生かされていると言える。イングランド、イタリア、ドイツと渡り悪いてきた実力は伊達ではない。

 ウィークポイントは「スピード」不足。今季より所属するシャルケでその脆さを露呈してしまうことが目立っており、実際現地メディアからは「常に置き去りにされていた」と酷評されている。能力値も「52」という結果になった。また、時おり致命的な判断ミスやパスミスを犯してしまうこともマイナスポイントと言えるだろう。

谷口彰悟(川崎フロンターレ)


【写真:Getty Images】


生年月日:1991年7月15日
市場価値:180万ユーロ(約2.2億円)
2022リーグ戦成績:33試合3得点3アシスト
代表通算成績:14試合0得点1アシスト

 2017年の招集を最後にしばらく日本代表から遠かったが、森保ジャパンでは常連メンバーとなった。吉田麻也と冨安健洋の壁は高くレギュラーではないが、彼らの不在時にはその穴を見事に埋め、カタールワールドカップ出場権獲得などに大きく貢献してきた。川崎フロンターレでは公式戦300試合出場に出場しているなど、国内での経験値は今メンバー屈指だ。

 谷口彰悟の身長は183cm。センターバックとしてはそれほど大柄とは言えないが、体格のハンデを感じさせないほどのパワーを備えており、とくに「空中戦」では安定した強さを発揮する。能力値も「73」と十分だ。また危機察知能力にも優れており、サイドバックやCBコンビを組む相棒へのカバーリングでピンチをかき消すことも多い。

 さらに足元の「テクニック」や「パス」スキルも高水準。相手の厳しいプレスをいなすことはお手のもので、正確な一本のショート「パス」やロングフィードで攻撃のスイッチを入れることを全く苦にしていない。「スピード」は弱点と言わざるを得ないが、それ以外の項目では比較的良い数値を残しており、総合能力の高いDFであることを証明している。

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