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伝説的な強さ! 日本人が輝いた欧州最強チーム10選。中田英寿、香川真司らがもたらした栄光

シリーズ:編集部フォーカス text by 編集部 photo by Getty Images

ヴォルフスブルク(2008/09シーズン)


ヴォルフスブルクの基本フォーメーション(2008/09シーズン)


監督:フェリックス・マガト
ブンデスリーガ成績:優勝
DFBポカール成績:ベスト8
UEFAカップ成績:ベスト32
日本人選手:長谷部誠、大久保嘉人

 ヴォルフスブルクがブンデスリーガ制覇を果たしたのは1回のみ。2008/09シーズンのことだ。序盤は安定して勝ち点を奪うことができず、9位で前半戦を終えることになったが、後半戦は一変。王者バイエルン・ミュンヘンを5-1で破るなど10連勝を飾り、一気に首位へと躍り出た。そして、最後までトップの座を明け渡すことなく、ホームでマイスターシャーレを掲げることになった。

「鬼軍曹」とも称されたフェリックス・マガト監督による徹底されたハードワークと組織的なディフェンスが、このチームの強さの根幹にあった。さらに大きかったのは、グラフィッチとエディン・ジェコという2トップの存在だ。前者は28得点、後者は26得点をマークと、その破壊力は圧倒的。ブンデスリーガにおいて、1シーズンで20得点以上をあげた選手が同一チームから2人以上出るのは、これが史上初めてのことだった。

 そんな派手なチームには2人の日本人選手がいた。長谷部誠と大久保嘉人だ。長谷部は終盤戦こそ怪我に苦しんだが、本職の中盤だけでなく右サイドバックでも起用されるなどマガト監督の信頼を掴んでおり、25試合に出場して優勝に貢献した。一方でシーズン途中の加入となった大久保は、グラフィッチとジェコというあまりにも強力なライバルの存在もあり、インパクトを残せなかった。

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