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ユンカーが思い出す1年前の記憶。浦和レッズが「0-1で負けたのを知っている」【英国人の視点】

シリーズ:英国人の視点 text by ショーン・キャロル photo by Getty Images

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名古屋グランパスは明治安田生命J1リーグ第1節で、横浜FCに1-0で勝利して幸先の良いスタートを切った。期限付き移籍で浦和レッズから加入したキャスパー・ユンカーはいきなりゴールを決めてチームを勝利に導いた。浦和から加入したストライカーは、昨季の苦い記憶を思い出していた。(取材・文:ショーン・キャロル)


「タフな試合になることは分かっていた」


【写真:Getty Images】

 ニッパツ三ツ沢球技場で行われた試合の17分、キャスパー・ユンカーが背後を突いて2点目を決めたとき、この試合は大乱戦になるのではないかという感じが漂い始めていた。

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 横浜FCは序盤、名古屋グランパスのまばゆいばかりの攻撃にまったく対応できていなかった。昨年のJ2準優勝チームは、もしかしたら自分たちの持ち場を超えて昇格してしまったのかもしれないとさえ思えた。

 しかし、最近はよくあることだが、池内明彦主審が今や誰もが知っているVARチェックのポーズをとったためにユンカーの歓喜の声は突然止んでしまい、ユンカーのオフサイドという厳しい判定で得点が取り消されることになった。

 この結果、横浜FCは少し落ち着きを取り戻し、ハーフタイムまでグランパスを寄せ付けず、後半ではコンディションの良さを活かして断続的に脅威を与えることができた。

 しかし、横浜FCはこのゲームで得点を決めることができなかった。名古屋のGKランゲラックは、試合終了後にほっとした表情を見せた。

「昇格したチームとの初戦、しかもアウェイでの対戦は本当に望むところではない。今日はタフな試合になることは分かっていた」と彼は言う。

「勝ててうれしい。今日は厳しい試合になることはわかっていた。ホームでの初戦で、相手がプレスをしてくるところ、たくさんのエネルギーがあるところに来ているわけですから。ハードな試合になることは間違いなかったが、勝てたことに感謝している。それがすべてです」

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