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Jリーグ 1年前

最高のスタート! J1リーグベストイレブン。ブレイク、復活、変貌…。新たな顔を見せる11人

シリーズ:Jリーグベストイレブン text by 編集部 photo by Getty Images

CB:丸山祐市


【写真:Getty Images】


所属クラブ:名古屋グランパス
生年月日:1989年6月16日(33歳)
2023リーグ戦成績:2試合0得点0アシスト

 センターバックは本企画の選定に当たって難航を極めたポジションの1つだが、「昨季からの変化」という趣旨に沿って考えると丸山祐市を外すことはできなかった。2021年5月に右膝前十字靭帯と内側側副靭帯を損傷して復帰まで1年近くを要した。昨年4月の復帰後も好調時のパフォーマンスを見せることはできず、リーグ戦終了後にクリーニング手術を行い、今季に照準を合わせて調整してきた。

 今季2試合を見る限りはコンディションも万全で、正確な左足のフィードや機転の利いたカバーリングで攻守に存在感を発揮している。横浜FCとの開幕節では空中戦で5戦3勝と勝ち越し、京都サンガとの第2節では地上戦で3戦3勝と強さを見せていた。

 チームは開幕から2戦連続で1-0というスコアで勝利を収めている。堅守が武器の名古屋において、丸山の完全復活以上に心強いものはない。

CB:角田涼太朗


【写真:Getty Images】

所属クラブ:横浜F・マリノス
生年月日:1999年6月27日(23歳)
2023リーグ戦成績:2試合0得点0アシスト

 昨年の王者の最終ラインには、23歳の若き守備職人が据えられている。筑波大学の4年生だった2021年7月にプロ契約を結び、昨季は前半戦にコンスタントに先発起用されていた。今季はFUJIFILM SUPER CUPから公式戦3試合に先発起用されており、最終ラインに安定感をもたらしている。

 185cmという長身で、クレバーな対応が光るセンターバックだ。ボールを運ぶ能力に長けており、スーパーカップでは得点の起点となっている。左足から放たれるパスの精度も高く、サイドバックでもプレー可能。左利きでありながら、川崎フロンターレとの開幕節では後半途中から右サイドバックを務めるユーティリティーぶりを発揮している。

 マリノスのアタッキングフットボールを実現するうえで、センターバックに課される要求は決して低くない。角田は畠中槙之輔とともに常にリスク管理をしながら、攻撃面での貢献や広大なカバーリングをこなしている。

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