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Jリーグ 1年前

最高のスタート! J1リーグベストイレブン。ブレイク、復活、変貌…。新たな顔を見せる11人

シリーズ:Jリーグベストイレブン text by 編集部 photo by Getty Images

FW:大橋祐紀

【写真:Getty Images】


所属クラブ:湘南ベルマーレ
生年月日:1996年7月27日(26歳)
2023リーグ戦成績:2試合3得点1アシスト

 中央大学在籍時に全日本大学選抜に選出された経歴を持つ大橋祐紀が、ついにJリーグでその才能を爆発させた。サガン鳥栖との開幕節に先発起用された大橋は、開始3分に杉岡大暉のクロスを滑り込みながらゴールに押し込むと、36分にはカウンターから町野修斗のクロスをゴール左隅に流し込んだ。60分には町野のスルーパスに抜け出してハットトリックを達成している。

 横浜FCとの第2節でも鋭い抜け出しで小野瀬康介のパスを呼び込み、町野のシュートをアシスト。攻守にかかわらず相手の最終ラインと駆け引きをし続けてプレッシャーをかける大橋は、2試合で7得点を挙げる湘南の攻撃を牽引している。

 これまでとの大きな変化はやはりフィニッシュの精度だ。これまで4年間はシュート116本で7得点という成績で、決定率はわずか6%。今季はまだ2試合ではあるが42%という高い確率を残す。パスを引き出すタイミングや、GKの位置を把握する瞬間的なポジショニングが確実に向上している。

FW:武藤嘉紀

【写真:Getty Images】

所属クラブ:ヴィッセル神戸
生年月日:1992年7月15日(30歳)
2023リーグ戦成績:2試合0得点2アシスト

 目に見える大きな変化があったわけではないが、30歳となった武藤嘉紀は一味違う。開幕戦では決勝ゴールを頭で演出し、第2節では全得点に絡む活躍でヴィッセル神戸は開幕2連勝という最高のスタートダッシュを決めている。

 連動した守備から主導権を握る戦いは、武藤ら前線の選手の献身があってこそ成り立つ。北海道コンサドーレ札幌戦の先制点のシーンがまさにそうで、味方と協力してパスコースを遮断してボールを奪い、スルーパスで大迫勇也のゴールをアシストした。

 さらに、89分にはペナルティーエリアに走りこむ山口蛍にトリッキーなパスを通し、ダメ押しの3点目をアシスト。ここまでゴールこそないが、献身的なディフェンスと味方を活かすプレーは随所に光る。ゴールを決めるのも時間の問題だろう。

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