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2年目の試練。サンフレッチェ広島からサッカー日本代表へ。満田誠が生む目に見える違い【コラム】

シリーズ:コラム text by 元川悦子 photo by Getty Images

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明治安田生命J1リーグ第3節、横浜F・マリノス対サンフレッチェ広島が3日に行われ、1-1の引き分けに終わった。広島は開幕から3戦未勝利となったが、複数ポジションをこなす満田誠はマリノス守備陣の脅威となっていたが、サッカー日本代表など、さらなる高みを目指すには乗り越えるべき課題があるという。(取材・文:元川悦子)


2戦未勝利で横浜F・マリノスへ挑むサンフレッチェ広島


【写真:Getty Images】

 ミヒャエル・スキッベ監督体制1年目だった昨季、サンフレッチェ広島はリーグ3位、YBCルヴァンカップ制覇、天皇杯準優勝と大きな躍進を遂げた。今季も主力の大半が残留し、大迫敬介、川村拓夢ら成長途上の若手選手も多いだけに、今季は悲願のリーグタイトルも夢ではないと言われている。

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 だが、2月18日の開幕・コンサドーレ札幌戦でVARの誤審という不運に見舞われ、スコアレスドローで発進すると、26日のアルビレックス新潟戦は1-2で敗戦。ここまで2戦未勝利というまさかのスタートを強いられている。ゆえに、昨季王者・横浜F・マリノスとの3日の一戦は是が非でも勝ち点3がほしかった。

 大一番に向け、ドイツ人指揮官も攻撃陣の構成を変えてきた。過去2戦はナッシム・ベン・カリファを1トップに据え、満田誠と川村を2シャドーに配置する形だったが、今回はピエロス・ソティリウとベン・カリファを2トップ気味に起用。森島司を攻撃的な位置に入れ、満田を右ウイングバック、川村もボランチに移動させるという采配を見せたのだ。

 特にキーマンと目されたのが、右に入った満田だ。

「彼はすごくアグレッシブに対応できる選手。最近は前目で使うことが多かったが、その位置ではもう1人のオフェンシブの選手と川村を含めて前にパワーを出してほしいと考えていた。今回は右でスタートしたが、昨年のプロデビュー時には左のワイドでプレーしていたこともある。外でも十分に仕事を果たせる」とスキッベ監督は発言。縦への推進力や得点力といった彼の持ち味を存分に生かしてほしいと考えていたはずだ。

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