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Jリーグ 1年前

2年目の試練。サンフレッチェ広島からサッカー日本代表へ。満田誠が生む目に見える違い【コラム】

シリーズ:コラム text by 元川悦子 photo by Getty Images

「手痛いミス」満田誠の後悔



 その思惑通り、満田は開始早々から飛ばしていく。最初の見せ場は開始4分。ソティリウが高い位置でこぼれ球を拾い、右の深い位置にボールを供給すると、満田が一気に抜け出し、鋭いクロスを入れたのだ。次の瞬間、ニアに森島が侵入。ファーから東俊希がファーで飛び込んでゴールネットを揺らし、幸先のいい先制点を挙げることに成功したのだ。

「狙いは司君に出したパスだったんですけど、逆ウイングバックの俊希が入ってくれた。中に3~4枚人数をかけられたんで、相手にとってピンチになりましたし、そこでクロスを上げられたのが大きかった。

 今回はピエロスとナッシムという競り合いに強い外国人選手が前線にいたんで、右はクロスを求められていた。それを意識して、いいシーンが作れたので、狙い通りになったと思います」と今季から背番号11をつける男は手ごたえを口にした。

 この後も広島のハイプレスが光り、高い位置でボールを奪ってマリノスゴールに襲い掛かっていく。7分には満田のFKが左ポストを強襲する決定機もあり、追加点は時間の問題かと思われた。が、15分を過ぎたあたりからマリノスのギアが一気にアップ。「相手が出てきて、ボールを失う回数が増え、バックパスも多くなった」とスキッベ監督も反省していたが、満田も手痛いミスを犯してしまう。

 それが19分に生まれたマリノスの同点弾の場面。エウベルの突破を止めようとマークに行った彼は最終的には振り切られ、中に折り返されてしまった。次の瞬間、アンデルソン・ロペスに飛び込まれ、失点を許したのだ。

 背番号11は失点シーンを振り返り、悔しがった。

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