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Jリーグ 1年前

杉本健勇、30歳の決断と野心。ジュビロ磐田で感じた責任と横浜F・マリノスでの自信【コラム】

シリーズ:コラム text by 加藤健一 photo by Getty Images

横浜F・マリノスでの自信


【写真:Getty Images】



「隠すつもりもないですけど、21年にプレーして以来、ここ(マリノス)でプレーしたいと思っていた。ただ、契約の問題もあった。いつかまたやりたいなという思いはずっと胸にあった」

 思い通じてのマリノス復帰。しかし、ポジションも出場機会も保証されていない立場からのスタートとなる。マリノスの1トップはアンデルソン・ロペスが不動で、V・ファーレン長崎から移籍してきた植中朝日、関東学院大学から加入した村上悠緋も虎視眈々と出場機会を狙う。「勝ち取らないといけない」と言う杉本も、当然その立場を理解しているはずだ。

 活躍のヒントは1年半前にあるかもしれない。21年の在籍時はリーグ戦11試合の出場で3得点を挙げた。ほとんどが途中出場だった中で決めた3つのゴールはすべてヘディングだった。水沼宏太、永戸勝也ら精度の高いクロスを上げる選手との連係を深めれば、21年以上の活躍も可能になるはずだ。

「やるべきことはマリノスとジュビロで違うので、自分の特徴を活かしてゴールに絡んでいくという自信はあります。(合流して)まだ2日ですけど、フィット具合はいい感じですし、選手ともいろいろ話していて順調に来ている」

 Jリーグ制覇とワールドカップ出場という野心を胸に、杉本健勇のマリノス第2章は幕が上がる。

(取材・文:加藤健一)

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