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Jリーグ 1年前

危険なゾーン。ガンバ大阪はなぜ勝てないのか?「年齢は関係ない」まずやるべきことがある【コラム】

シリーズ:コラム text by 元川悦子 photo by Getty Images

「プレッシャーに耐える経験が足りていない」



「僕はキャプテンマークを巻かせてもらっているので、『率先してやらないといけない』と普段から思っています。(三浦)弦太君とか(食野)亮太郎とかは反応してくれる一方で、全員が切り替えられているかと言ったらそんなことはない」と山本悠樹もムードの悪さを感じながら戦っていたが、思うように修正が利かなかったという。

 ポヤトス監督も「一言で言うと『怖さ』。プレッシャーに耐える経験が足りていない」と指摘したが、強烈なリーダーシップを示せる選手は残念ながら見当たらなかった。

 それが前半38、40、42分の連続失点につながってしまう。得点者は全て町野だった。

 2失点目は石原広教の右クロスをクリアしきれず、ガンバDF3人に当たってフリーの町野にこぼれ、押し込まれる形だった。3失点目は永木亮太のFKを谷がなんとか触ったが、ファーの角度のない位置から町野が直接ゴールに蹴り込んだ。さらに4失点目も相手に自在にボールをつながれ、最終的には中野嘉大のクロスに町野が反応した。いったんはオフサイドと判断されたが、VARオンリーレビューの末にゴールが認定される結果となった。

 相手エースFWに21分間で4ゴールを決められるという信じがたい展開に、ガンバの選手たちは呆然とするしかなかった。「1失点だったらゲームは壊れなかったと思いますが、3失点、4失点となると厳しくなってくる」と山本悠樹も悔しさを吐露した。

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