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Jリーグ 11か月前

浦和レッズ、新システムの生命線とは? アジア王者がJ1制覇へ、成否を分けるポイント【コラム】

シリーズ:コラム text by 河治良幸 photo by Getty Images

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マチェイ・スコルジャ監督率いる浦和レッズは、AFCチャンピオンズリーグ(ACL)制覇という重要ミッションをクリアした。そして、開幕連敗スタートから見事なV字回復を見せたチームは、新たなオプションにトライしようとしている。J1制覇に向け、新たな試みの成否を分けるポイントはどこにあるのだろうか。(取材・文:河治良幸)


浦和レッズ、アジア制覇の“その後”


【写真:Getty Images】

 浦和レッズはACLファイナルでアジア制覇を果たしてから4日後に同じホームの埼玉スタジアムでサガン鳥栖と対戦、0-2の敗戦を喫したが、中3日で迎えたガンバ大阪戦に3-1で勝利した。

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 鳥栖戦はほとんど準備の時間もない中で、マチェイ・スコルジャ監督はACLファイナルから4人の選手を入れ替えて臨んだが、ガンバ戦では4-4-2にトライ。興梠慎三とブライアン・リンセンの2トップ、そしてこれまで2列目で起用されてきた安居海渡が、ボランチのポジションで岩尾憲と並んだ。左右のサイドハーフには小泉佳穂と関根貴大という配置だった。

 今シーズンから浦和を率いるスコルジャ監督はリカルド・ロドリゲス前監督が構築してきた土台を引き継ぎつつ、ACLファイナルを1つのピークに持っていくために、ほぼ固定的な選手起用をしてきた。以前からACLファイナルを終えたら、新たな起用法や異なるシステム、戦術的なオプションにトライすることを宣言しており、その一端がガンバ戦のスタートで見られたということだ。

 スコルジャ監督も「ACL決勝のあとはいろいろと試したいと言っていたが、そのうちの1つがこの形」と認める。もっとも、そのほかにもアイデアはあると言い、例えば充実度の高いセンターバック陣を生かす3バックが公式戦で採用されるケースもあるかもしれない。

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