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Jリーグ 6か月前

次はどこに行く? Jリーグに推薦したい無所属ビッグネーム5人。世界トップレベルを知る男たち

シリーズ:編集部フォーカス text by 編集部 photo by Getty Images

DF:シュコドラン・ムスタフィ(元ドイツ代表)

シュコドラン・ムスタフィ
【写真:Getty Images】


生年月日:1992年4月17日(31歳)
最終所属:レバンテ(スペイン)
22/23リーグ戦成績:3試合1得点0アシスト

 かつてアーセナルの最終ラインを務めたシュコドラン・ムスタフィも、現在フリーでありJリーグのクラブでも獲得可能な選手の1人だ。

 この元ドイツ代表DFはバレンシア在籍時代に有望若手CBとしてその名を世界に広めると、2016年にアーセナルへ移籍。引退を表明していたペア・メルテザッカーの後継者として、ローラン・コシェルニーとセンターバックコンビを組んだ。

 アーセン・ヴェンゲル、ウナイ・エメリと監督が変わっていく中で徐々に信頼を失っていくが、現監督ミケル・アルテタが就任すると復調。前から潰す守備と積極的に縦パスを狙っていく姿勢で後方からチームの攻撃をサポートした。しかし2021年にアーセナルを去ってからは目立った活躍を残せず、シャルケ、レバンテと中堅クラブを渡り歩くことに。今夏まで在籍したレバンテでは膝やハムストリングの怪我に苦しみ、昨季の出場時間はわずか110分だった。

 特徴としては圧倒的な対人守備の強さが挙げられる。卓越したボディコントロールと持ち前の闘争心を活かしたアグレッシブな守備でボールを刈り取り、ゴールを死守するファイターだ。身長184㎝とセンターバックとして圧倒的な高さこそ無いものの、抜群の跳躍力で空中戦にも強い。

 一方で、時々判断ミスによる致命的なエラーをするのも同選手の特徴だ。集中力が落ちやすく、アーセナル時代には簡単に相手FWから目を離してしまったり、安直なパスを出して相手に奪われ、ピンチを作ってしまうこともあった。

 それでもラ・リーガ、プレミアリーグ、ブンデスリーガと様々な国の最前線で戦っている実績は十分すぎる。現在31歳でありリーグを盛り上げる短期間の活躍だけでなく、チームに長く在籍して若い選手たちに自らの経験を伝えてくれる役割も期待できる。代表経験も豊富であり、言語や文化の違いを超えてJリーグでもその実力は必ず発揮できるはずだ。

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