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Jリーグ 6か月前

次はどこに行く? Jリーグに推薦したい無所属ビッグネーム5人。世界トップレベルを知る男たち

シリーズ:編集部フォーカス text by 編集部 photo by Getty Images

MF:アレイクス・ビダル(元スペイン代表)

アレイクス・ビダル
【写真:Getty Images】


生年月日:1989年8月21日(34歳)
最終所属:エスパニョール(スペイン)
22/23リーグ戦成績:25試合0得点3アシスト

 アレイクス・ビダルはこれまでスペインの無数のチームを渡り歩いてきた。エスパニョールB、アルメニアBなどでの長い下積みを経て、21歳でアルメリアのトップチームに昇格した同選手は、3シーズンを同クラブで過ごした後セビージャに移籍。セビージャでは主力として活躍し、UEFAヨーロッパリーグ(EL)制覇に貢献した。その活躍が評価され2015年にはバルセロナへの移籍を果たした。

 しかし、嬉しいステップアップは最悪の形でスタート。バルセロナがFIFAから選手獲得禁止処分を受けていたために、同選手が名門クラブの一員としてピッチに立ったのは加入から半年後の2016年1月6日のことだった。その影響もあり15/16シーズンはリーグ戦9試合、翌シーズンも怪我の影響で6試合の出場に留まるなど、十分なプレータイムを確保できない。

 結局バルセロナでは3シーズンでリーグ戦30試合3ゴール4アシストと満足のいかない結果に。その後はセビージャ、アラベス(レンタル移籍)を経て、21/22シーズンから昨季まではエスパニョールでプレーしている。

 右サイドハーフが本職だが、時には左サイドハーフや右サイドバックもこなすビダルの持ち味は豊富な運動量だ。攻撃では少ないタッチ数でぐんぐん敵陣深くまで入り込み、右足から繰り出される正確なグラウンダーのパスで味方のチャンスを創出。守備では献身的なプレスバックで相手のカウンターの芽を早いうちに潰す。昨季はエスパニョールで25試合に出場しており、ゲームをひっくり返す「インパクター」や試合を終わらせる「クローザー」の役割を担い、試合終了のホイッスルが鳴るまでピッチを縦横無尽に駆け回った。チームのために犠牲を払うことができるスペイン仕込みのサイドアタッカーをぜひJリーグで見てみたい。

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