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Jリーグ 6か月前

次はどこに行く? Jリーグに推薦したい無所属ビッグネーム5人。世界トップレベルを知る男たち

シリーズ:編集部フォーカス text by 編集部 photo by Getty Images

DF:ジェローム・ボアテング(元ドイツ代表)

ジェローム・ボアテング
【写真:Getty Images】


生年月日:1988年9月3日(35歳)
最終所属:オリンピック・リヨン(フランス)
22/23リーグ戦成績:8試合0得点0アシスト

 9度のリーグ優勝、2度のUEFAチャンピオンズリーグ(CL)制覇を達成したバイエルン・ミュンヘンを最終ラインから支え続けたジェローム・ボアテングは、今夏オリンピック・リヨンからリリースされて以降フリーの身となっている。

 ボアテングはヘルタ・ベルリンでプロデビューを果たすと、ハンブルガーSVを経て2010年にマンチェスター・シティに移籍と順調にステップアップしてきた。しかし激しいポジション争いの中で怪我もあり満足な結果を残すことができず、1年でバイエルンに移籍となった。

 この移籍が同選手にとってキャリアの大きな転換点となる。サイドバックとしてプレーすることが多かった中で、バイエルン移籍後はユップ・ハインケス監督によってセンターバックに固定。身長192cmの恵まれた身体を最大限に活かして、地上戦と空中戦の両方で相手FWに付け入る隙を与えない。高身長のわりに機敏でもあり、たとえ完全に裏を取られたとしても相手がシュートモーションに入るころには追いついてしまう。

 また、シーズンを重ねるごとにロングパスの精度に磨きをかけ、後方から前線の選手たちのチャンスを演出してきた。両足で正確なパスを出すことができるため、体勢が悪い状況下でもしっかりとボールを繋ぐことが可能だ。その技術は35歳となった現在も衰え知らずであり、Jリーグの舞台でも間違いなく武器となるだろう。

 2021年に10シーズンをすごしたバイエルンを退団しオリンピック・リヨンに移籍したが、チーム内のトラブルや怪我もあり徐々に居場所を失ってしまった。リヨン退団後はバイエルンの練習に参加していたものの、先日クラブが再契約はしないとの声明を公式発表し、次なるクラブは決まらず。世界のストライカーたちと競り合ってきた経験と192cmのスケール感は35歳となった今も魅力的であり、金額面での折り合いがつけばJリーグのクラブの中にこの元ドイツ代表DFを獲得したいチームは必ずあるはずだ。

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