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Jリーグ 5か月前

ACLを捨てなかったヴァンフォーレ甲府が見る夢。躍進を後押しする“縁起物”「そのままがいいな」【英国人の視点】

シリーズ:英国人の視点 text by ショーン・キャロル photo by Getty Images

「僕らのことを真剣に考えていないのなら…」



「この後、対戦相手はさらに僕らをスカウトしてくるだろうし、試合はさらに難しくなるだろうね。今日はタイのチャンピオンを倒し、メルボルンとのアウェイ戦では素晴らしいパフォーマンスを見せた。でも、我々は準備をし続け、次のラウンドに進むことに集中し続ける必要があるんだ」

 ピーター・ウタカは、北京国安、サンフレッチェ広島に続いて、3つ目のクラブでこの大会に出場している。ブリーラム戦の勝利後に同じ話題に触れた。

「これは言わせてください。彼らは我々の前で眠り続けるかもね」とナイジェリア人ストライカーは言い、「我々はチャンピオンズリーグに出場する唯一のJ2クラブだから、彼らがそう考えることも責められないけど」と付け加えた。

「でも、彼らが僕らのことを真剣に考えていないのなら、それは彼らの問題だ。我々は彼らの真正面に立ち、我々がただ参加するためにここにいるのではなく、頂点に立つためにいるのだと分かってもらえるように努力し続けるよ」

 ウタカは甲府の次のホームゲームでもこのテーマに立ち返った。11月8日の第3節、ヴァンフォーレは浙江を4-1で破り、2-0で敗れた中国でのアウェイゲームのリヴァンジを果たし、ウタカ自身もゴールを決めて勝利に貢献している。

 甲府がこの勝利でグループHの首位に躍り出たことについて、彼は「驚くことはない」と語った。「J2のチームだから、彼らは僕らを過小評価していたのかもしれない。でも、我々は自分たちを過小評価していない。自信は十分にある」

「我々は自分たちの状況にまったく驚いていない。前と変わらず謙虚な姿勢を保ち、どんな成功にも惑わされることなくハードワークし続けなければいけない」

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