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日本代表 4か月前

「違う自分を見せるのも大事」伊藤涼太郎がサッカー日本代表でベールを脱ぐ「自分にしか出せないプレーが…」【コラム】

シリーズ:コラム text by 藤江直人 photo by Getty Images

「トップ下だけでなく…」伊藤涼太郎がサッカー日本代表に初招集された理由

アルビレックス新潟からシントトロイデンへ移籍した伊藤涼太郎へのメッセージ
【写真:Getty Images】


「これまで招集していなかった選手も含めて、代表として戦える選手を幅広く見てきた。新潟時代からシントトロイデンでも非常にいいプレーをしているなかで、代表の戦力として十分に戦える選手だと判断して選出した。彼のよさは得点に絡み、あるいは奪うといった攻撃面にある。そのなかでトップ下だけでなく10番や8番のポジションでも存在感を発揮している点も、今回の招集につながった」

 気持ちも新たに参加した練習で新たな気づきがあった。森保監督の要請を受けて合宿へ特別参加した日本サッカー協会(JFA)のロールモデルコーチ、中村憲剛氏と言葉を交わしたときだった。

「自分のプレースタイルや代表でやりたいプレーなどを聞かれて、その上で『それらが新潟にはすごく合っていたよね』と言っていただきました。新潟だけでなくシントトロイデンも含めて、いままでは周りを生かすプレーを意識してきましたと言うと『でも、周囲に生かされるプレーも大事になってくる』とも言われました。そういった点も考えながら、これからも自分らしくやっていきたい」

 トップ下やボランチとして、川崎フロンターレで一時代を築いた憲剛氏から伝授された「生かし、生かされる」という金言に感銘を受けた。その上で、伊藤は代表でのあるポジションに狙いを定める。

「やはりトップ下ですね。日本代表で自分と同じポジションの選手は、みんなヨーロッパの5大リーグで活躍している。そういう選手に負けないのも大事だけど、そういった選手とは違う自分を見せるのも大事だと思う。ラインの間で受けるプレーとか、そういったアイデアのところでやっていきたい」

 タイ戦に招集された選手で言えば南野拓実が、森保ジャパンの常連では鎌田大地や久保建英がトップ下を担う。そのなかでも役割的に鎌田とかぶるのでは、と問われた伊藤はこう答えている。

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