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「盗めるように」山岸祐也が明かすゴールへの準備。名古屋グランパス新加入FWの足先のこだわりとは「奇跡的に来たら…」

text by 加藤健一 photo by Getty Images

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名古屋グランパスFW山岸祐也と鹿島アントラーズMF柴崎岳
【写真:Jリーグ】



2季連続10得点。山岸祐也が明かすゴールへの準備


 名古屋グランパスは23日、明治安田J1リーグ開幕節で鹿島アントラーズと対戦する。今季名古屋に加入した山岸祐也は、19日に開催された『2024Jリーグ開幕PRイベント』に参加し、30代で迎える初めての開幕に向けて意気込みを語るとともに、ストライカーらしいゴールへの準備を明かしている。


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 昨季リーグ戦ではキャスパー・ユンカーがチーム最多の16得点を挙げたが、それに次ぐ数字を残したのは森下龍矢、永井謙佑、マテウス・カストロの各4得点。ラスト11試合で複数得点は1度もなく、1勝4分6敗という成績でシーズンを終えた。特にマテウスが移籍した夏以降は得点力不足に悩まされていただけに、名古屋にとっては頼もしいストライカーが加わったことになる。

 山岸は昨季までアビスパ福岡で2季連続10得点をマークしている。183cmの体躯を持つ山岸は力強さと巧さを併せ持つストライカーで、豊富なフィニッシュパターンを有する。「いい選手のいいところは盗めるようにしたいと常に思っている」と話し、福岡ではJリーグ歴代6位となる通算139得点の小林悠、同2位で167得点の興梠慎三らの映像を集めてボックス内での動き出しなどを研究したという。

 細部へのこだわりは足先まで及ぶ。たとえば、前半で調子が良くないと判断したときは気持ちを切り替えるためにスパイクを変える。また、相手のユニフォームの色に合わせてスパイクの紐を変えるという。これにはゴールにこだわるストライカーらしい理由があるようだ。

「紐を合わせるのは、相手が無理な体勢で(パスを出すときに)自分のチームだと勘違いしてパスをくれてそのままゴールみたいなシーンが来ないかなと思ってやっている」

 間接視野で捉えて出したパスの先にいたのがレフェリーだったり、ピッチサイドのデジタルサイネージだったというシーンは珍しいが、あり得ないわけではない。苦し紛れで出すパスを間違える可能性を少しでも上げようとする山岸は「奇跡的に来たら1点じゃないですか」と笑うが、その目は真剣だった。名古屋でも「紐の色はたくさん用意しておいてください」とリクエストしたという。

 名古屋グランパスはホームに鹿島アントラーズを迎える。山岸のスパイクの紐に注目が集まる。

(取材・文:加藤健一)

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