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明治安田J1リーグの第14節、清水エスパルス対名古屋グランパスは0-3で名古屋が勝利した。清水は連勝が3でストップ。前節から続いて先発出場となった弓場将輝は、後半早々にベンチに下がる悔しい結果となった。それでも弓場は決して下を向かない。慣れ親しんだ故郷の大分を離れても、叶えたい夢があるから。(取材・文:藤江直人)
弓場将輝に訪れたビッグチャンス。「うわっ、来た」
自身のプレーを振り返るたびに、清水エスパルスのボランチ・弓場将輝の脳裏には同じ場面が蘇ってきた。前半に迎えた、名古屋グランパス戦における最大の決定機。決めていれば1-1の同点に追いつき、後半へ折り返せていたはずのシュートをブロックされた弓場は、今度は同じ言葉を繰り返した。
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「僕に責任があると感じています」
ゴールデンウィーク後半初日の3日に、清水のホーム扱いとなる国立競技場で行われたJ1リーグ第14節。スタンドを埋めた5万2847人の大観衆がどよめいたのは44分だった。
ペナルティーエリア左角の後方でボールをもった乾貴士が、ポケットを突く縦パスを通す。反応したのはカピシャーバ。ゴールラインぎりぎりで左足をワンタッチさせ、マイナス方向へ折り返したボールは、追走してきた名古屋の原輝綺の股間をすり抜けてゴール正面へ転がってきた。
名古屋の選手は誰も反応できない。もっとも、ペナルティーエリアのすぐ外側にポジションを取っていた弓場は、ゴールエリア付近までフリーで走り込みながら、ちょっと異なる感覚を抱いていた。
「あまりボールが見えなくて、本当に『うわっ、来た』という感じだったので」
カピシャーバと原の姿が重なったからか。ボールの出どころが見えなかった弓場には、利き足の左足を合わせる余裕がなかった。それでも、目の前に転がってきたボールにちょっと詰まりながら、右足のインサイドを必死に合わせた。しっかりとミートされたシュートは、ゴールの枠をとらえていた。