13位:松原健(まつばら・けん)

【写真:Getty Images】
生年月日:1993年2月16日
所属クラブ:横浜F・マリノス
能力値:78(攻撃力75、テクニック80、スピード70、パワー85、守備力80)
スペシャリティ(特殊能力):“年一”のスーパーミドル
大分トリニータのアカデミー出身で、元々はFWや中盤などで、幅広く攻撃性能を発揮するタレントだった。しかし、右サイドバックとして評価を高めてトップ昇格を勝ち取ると、激しいアップダウンを武器に頭角を現した。
アルビレックス新潟、横浜F・マリノスと所属クラブを移しながら、アスリート力だけでなく技巧的な特長の目立つ選手に進化してきた。
アウトサイドからのオーバーラップやアーリークロスを武器とするオーソドックスな右サイドバックだった松原健の転機は、2018年のアンジェ・ポステコグルー監督との出会いで、いわゆる“偽サイドバック”とも呼ばれるボランチ脇での組み立て参加や、ウイングの内側を抜け出すインナーラップで異彩を放った。
本人が“年一ゴール”と冗談混じりに語る、ミドルシュートのスーパーゴールもそうした状況から生まれやすい。ビルドアップが多様化する中で、左サイドバックを高く上げて、松原が二人のセンターバックと“三枚回し”をすることで全体を押し上げながら、同時にカウンターのリスクケアをするなど、守備面の貢献も目立つ。
基本的には前からボールを奪いにいく守備を得意とするが、今年はスティーブ・ホーランド監督(4月に解任)のもと、リトリートしながらスペースを埋める守備が増えたためか、攻撃参加もやや鳴りを潜めた感がある。そうした点も、準々決勝で敗れたAFCチャンピオンズリーグエリート(ACLE)後の新体制でどう変わっていくか注目したいところだ。