1位：ファジアーノ岡山

本拠地：JFE晴れの国スタジアム
収納可能人数：1万5,479人
2024シーズン1試合平均：9,188人
2025シーズン1試合平均：1万4,370人
前年比：56.4%

　ファジアーノ岡山は、2025シーズンの1試合平均観客数が1万4,370人を記録し、前年比で56.4%という驚異的な上昇率を示している。これはJリーグ全60クラブの中でも2位に入る劇的な伸びだ。

　観客が急増している最大の要因は、クラブ史上初となるJ1挑戦にある。今シーズンのホームゲームでは、岡山側のチケットがすべて前売りで完売する状態が続いており、地元の熱気はかつてないほど高まっている。

　昨シーズンはJ2で戦い、1試合平均9,188人だったが、今シーズンは1万5,479人収容の「JFE晴れの国スタジアム」が連日満員。最低でも1万3330人（第4節・清水エスパルス戦）の動員だった。

　こうした盛り上がりを受けて、7月5日のサンフレッチェ広島戦では岡山県総合グラウンド補助陸上競技場でパブリックビューイングが実施され、7月20日のヴィッセル神戸戦でもイオンモール倉敷での実施が予定されており、スタジアムに入りきれないほどの関心が集まっている。

　観客席不足が常態化する中、岡山では「新スタジアムの整備を推進する会」が発足。署名活動も展開されており、7月14日時点で7万3,464筆が集まったとクラブ公式サイトでも発表されている。

　J1初年度の大成功により、クラブの「器」の問題が浮き彫りになった。今後はこの熱気を持続させ、ハード面の整備をどう進め、J1クラブとしてふさわしい環境を整えていけるかが問われるフェーズに入っている。

【関連記事】
あまりにガラガラ…。Jリーグ収容率ワーストランキング1〜5位。集客に課題を抱えているのは？
Jリーグ、アクセス悪いスタジアム1〜10位
【最新順位表】2025明治安田J1リーグ

【了】