9位:横浜F・マリノス
2024年度トップチーム人件費:23億6600万円
2024シーズン順位:9位
横浜F・マリノスの2024年度トップチーム人件費は23億6600万円で、Jリーグ全体9位。最終順位も9位と、投資額に見合った結果となった。
マリノスは2022シーズンのJ1で優勝し、2023シーズンは2位だった。そ連続して上位争いを演じたことから、2024シーズンも優勝候補と目されたが、実際はAFCチャンピオンズリーグ(ACL)との二足のわらじによる過密日程に苦しみ、リーグ戦でも苦戦。9位という不本意な成績でシーズンを終えた。
だが、チーム人件費から見ると、最終順位は適正にも映る。優勝した2022年度は34億1500万円で、2023年度も30億4200万円だった。2024年度は移籍関連費を含めても30億円に届かず、主力の維持・補強に制限があったことがうかがえる。
売上は73億3300万円でリーグ5位に入り、クラブ規模としては上位。ただし運営方針は比較的抑制的で、人件費に大きく振り切る姿勢は見られなかった。
躍進から一転して残留争いに身を置く今シーズン。2025シーズンのマリノスは、朴一圭の復帰やトーマス・デンの加入、夏には角田涼太朗の復帰もあった。
一方、サンディ・ウォルシュを半年で手放し、アンデルソン・ロペス、エウベルといった一時代を築いた助っ人も放出。変化の激しいシーズンとなっており、クラブの舵取りにも注目が集まっている。
