3位:川崎フロンターレ
2024年度トップチーム人件費:27億4400万円
2024シーズン順位:8位
2024年度の決算によると、川崎フロンターレのトップチーム人件費は27億4400万円で、Jリーグ全体で3位だった。
川崎は2020年度から4期連続で30億円超を計上してきたが、2024年度はわずかに減少。ただし、この年は移籍関連費が別計上されており、実際の投資額は大きく変わらない。
リーグ屈指の費用を投じながらも、2024年度の最終順位は8位で、費用対効果の面では厳しい結果となった。順位と投資額が不釣り合いということは、コストに見合わない選手もいたはずだ。
2024年度は、バフェティンビ・ゴミスがその象徴だった。2023年夏に加入した元フランス代表FWは、川崎でトップクラスの高給取りだったと言われるが、大きなインパクトを残せず、2024年途中に契約を解除した。
川崎は2017シーズンからの5年間で4度のJ1優勝を達成し、その間の平均人件費は29億1540万円。特に最初の3年間は平均26億3700万円で、むしろコストパフォーマンスに優れているクラブだった。
だが、その黄金期メンバーの年俸上昇に加え、高額な外国籍選手の獲得が、近年の効率低下を招いている。
2025シーズンもここまで苦戦が続いており、第25節終了時点で8位。タイトル争いからは距離がある状況だ。
それでも、川崎の2024年度売上高はリーグ2位に位置し、資金面では引き続きJ屈指。人件費に余力を持てるクラブだけに、再浮上の可能性は十分にある。
