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岩政大樹が厳選! 北中米W杯ベストイレブン。元日本代表が選ぶ最高の11人とは?

シリーズ:編集部フォーカス text by 編集部 photo by 三桂,Getty Images

元サッカー日本代表 岩政大樹 

元サッカー日本代表で、現在は東京学芸大学で監督を務める岩政大樹【写真:三桂】



 史上初めて3か国(アメリカ、カナダ、メキシコ)による共催で行われ、出場チーム数も48チームに増加。総試合数は104試合に上り、過去最大規模の大会となったFIFAワールドカップ2026(北中米W杯)。40日間にわたる大会は、スペイン代表がアルゼンチン代表を破り、2度目の世界一に輝き、閉幕した。本サイトで大会期間中に特別解説を務めた2010年南アフリカW杯メンバーの岩政大樹氏に、北中米W杯のベストイレブンを選出してもらった。[11/12ページ]

FW:アーリング・ハーランド(ノルウェー代表)

ノルウェー代表FWアーリング・ブラウト・ハーランド

ノルウェー代表のアーリング・ハーランド【写真:Getty Images】



生年月日:2000年7月21日(26歳)
所属クラブ:マンチェスター・シティ(イングランド)
北中米W杯成績:5試合7得点1アシスト

【チームを勝たせる絶対的ストライカー】

 3トップ最後の一人に選んだのは、ノルウェー代表のアーリング・ハーランドだった。5試合で7ゴール1アシストを記録し、ノルウェーを史上初のベスト8進出へ導いた活躍はもちろん、岩政氏が評価したのは「チームを勝たせる存在」であることだった。

「ジャカとかヴォジーニャもそうですけど、中堅国を躍進させたということが一番ポイントだと思う。僕はやっぱり、チームを勝たせた選手が評価されるべきだと思うんです。

 ノルウェーはハーランドだけじゃなくて、チーム全体が本当に素晴らしかった。ただ、とはいえ、彼があそこにいるから成り立つものがたくさんあるなというのも感じました」

 得点力だけではない。ハーランドの存在がチーム全体に与える安心感こそが、最大の価値だという。

「どんな展開になっても『ハーランドがいれば点を取れるでしょ』と思えるって、すごくデカくて。彼のところにとりあえず預ければカウンターを引っ張ってくれるし、押し込んだ状況でも点を取ってくれる。そうなると、どんな展開でも選べるんですよ。

 選手たちも『どの展開になっても勝てそう』と思いながらプレーできる。それを引っ張れる選手という面では、あれだけ大きくて動けて、駆け引きもできて、そういう選手がいることの大きさは感じましたね」



【「デカい、速い」だけではない】

 岩政氏は、ハーランドの真価は圧倒的なフィジカルではなく、その能力を最大限に活かす「フットボールIQ」にあると語る。

「彼の場合も、メッシ、エムバペと同じように、本質は動き出しの質であり、タイミングなんです。あとは空間認知能力。

 良いポジションを取ること、動き出しの質が良いこと、最後の瞬間にボールへ合わせるために落下地点を読めること。それが彼の本質だと思います」

 若い選手たちに学んでほしいのも、まさにその部分だという。

「『デカいよ、あいつ速えよ、すげえよ』じゃなくて、彼を彼たらしめているプレーの本質をしっかり抜き取って、自分の力に変えてほしい。

 体は彼ほど大きくならないかもしれないし、同じスピードも手に入らないかもしれない。でも、学ぶことで身につけられる能力はたくさんある。世界のトップ・オブ・トップになっているのは、フィジカル能力ではなくて、フットボールをする能力のところに答えがあるはずなので。そこは、(メッシ、エムバペ、ハーランドの)3人が今大会を通して示してくれたと思います」

 ベストイレブンに並んだ11人は、それぞれ異なる武器で大会を彩った。しかし、岩政氏が評価したのは、身体能力だけではない。「フットボールをする能力」――。動き出し、ポジショニング、認知、判断、そしてチームを勝たせる力。その本質を世界最高峰の舞台で体現した11人こそ、北中米W杯を象徴するベストイレブンだった。

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