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岩政大樹が厳選! 北中米W杯ベストイレブン。元日本代表が選ぶ最高の11人とは?

シリーズ:編集部フォーカス text by 編集部 photo by 三桂,Getty Images

元サッカー日本代表 岩政大樹 

元サッカー日本代表で、現在は東京学芸大学で監督を務める岩政大樹【写真:三桂】



 史上初めて3か国(アメリカ、カナダ、メキシコ)による共催で行われ、出場チーム数も48チームに増加。総試合数は104試合に上り、過去最大規模の大会となったFIFAワールドカップ2026(北中米W杯)。40日間にわたる大会は、スペイン代表がアルゼンチン代表を破り、2度目の世界一に輝き、閉幕した。本サイトで大会期間中に特別解説を務めた2010年南アフリカW杯メンバーの岩政大樹氏に、北中米W杯のベストイレブンを選出してもらった。[4/12ページ]

CB:マルク・ククレジャ(スペイン代表)

スペイン代表 マルク・ククレジャ

スペイン代表のマルク・ククレジャ【写真:Getty Images】



生年月日:1998年7月22日(27歳)
所属クラブ:レアル・マドリード(スペイン)
北中米W杯成績:8試合0得点3アシスト

【「今大会のベストプレーヤー」】

 岩政氏が3バックの左に選んだのは、スペイン代表のマルク・ククレジャだ。しかも、その評価はベストイレブンの一員というだけではない。

「僕は、ベストプレーヤーはククレジャだと思っているんですけど、今大会」

 そう言い切った岩政氏は、その理由として「サイドバックの価値」を挙げる。

 今大会は優秀なウインガーが数多く台頭した一方で、それに対応できるサイドバックは決して多くなかったという。

「サイドバックのところが結構、人材難になってきてるなっていう気がした。一方でスピードのあるウインガーがいて、そのウインガーたちが仕掛けてくるときに、攻撃側がかなり優位性を取っているなと思っていました」

 そんな中でも、ククレジャだけは別格だった。

「ククレジャは結構シャットアウトしてるんですよ。サイドバックがシャットアウトできないと、特に4バックでやろうとしたときにウインガーに仕掛けられて、当然やられるときもある。でも、あそこがシャットアウトできているという感覚でプレーするのと、『サイドに行かれたらやられるな』と思ってプレーするのとでは、チーム全体の安定感が全然変わると思うんですよ」

 岩政氏は、スペインが世界一に輝いた要因の一つが、ククレジャの守備力だったと分析する。

 大会を通してフランスやアルゼンチン、イングランドなど強豪国もサイドバックに課題を抱えていた一方、スペインだけは違ったという。

「スペインを見ていて、ククレジャのところで相手の右ウイングをシャットアウトしたというのは、結構今大会のポイントだったと思っています」

 近年は”偽サイドバック”のように内側でプレーし、ビルドアップに関わるタイプが主流になった。その影響で、純粋にサイドを上下動し、1対1で相手を封じられるサイドバックは減ってきたと岩政氏は指摘する。

「ククレジャはどっちもできるんですけど、外側をどんどん走りながら、守備では相手のサイドウインガーをシャットアウトする。その役割を担っていたところは象徴的でした」


【他の強豪国との違いを生んだ存在】

 最後に岩政氏は、ベストイレブンを考えたとき、サイドバックだけは迷わなかったと明かす。

「ベストイレブンを想像したときに、サイドバックのところは競争がないですから。ボランチやセンターバック、前線は『誰かな』となるけど、サイドバックはほぼペドロ・ポロとククレジャだろうなと思いました」

 その理由は、他国との比較にある。

「結局、結果は相対的なもので決まるんです。アルゼンチンやフランスとの違いを作ったスペインのポジションは、そこだった気がします。一番、他の強豪国が持ち得なかった武器というのは、サイドバックの守備力でした」

 サイドバックの攻撃性能が注目される時代だからこそ、守備でも違いを生み出したククレジャの存在は際立っていた。岩政氏が「今大会のベストプレーヤー」と評価した理由も、そこにあった。

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