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佐野海舟が鹿島アントラーズにもたらす中盤の分厚さ。誰しも目指すサッカー日本代表へ【コラム】

シリーズ:コラム text by 元川悦子 photo by Getty Images

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明治安田生命J1リーグ第2節、鹿島アントラーズ対川崎フロンターレが25日に行われ、1-2で川崎が逆転勝利を収めている。この試合のキーマンとなったのは、鹿島の中盤に据えられた佐野海舟。J2からやってきた新進気鋭の守備的MFは国内最高峰の舞台で強いインパクトを残していた。(取材・文:元川悦子)


鹿島アントラーズのキーマン

【写真:Getty Images】

 2015年を最後に7年間、鹿島アントラーズは川崎フロンターレに勝っていない。それだけに、2月25日のJ1第2節のホームゲームは絶対に乗り越えなければいけないハードルだった。今の川崎は昨季までの主将・谷口彰悟が去り、レアンドロ・ダミアンや小林悠らが負傷離脱中。さらに2月17日の横浜F・マリノスとの開幕戦で車屋紳太郎が負傷交代し、ジェジェウも退場処分を受けてこの日は出場停止と、戦力的にかなり厳しい状況。鹿島にしてみれば、追い風なのは間違いなかった。

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「川崎はうまいチームだし、すごく強いチーム。相手の良さをしっかり消しつつ、粘り強く守って自分たちの良さを出して、勝利できればいいなと思います」と町田ゼルビアから個人昇格してきたMF佐野海舟は試合前から意欲満々だった。

 過去4シーズンJ2を主戦場にしてきた彼にとって、直近6年間で4度のリーグ制覇を成し遂げている川崎は国内最高峰の相手。自身のレベルを測る試金石でもあった。

「自分は前節・京都サンガ戦が初めてのJ1の舞台だった。今回、トップを走っているチームを相手にどれくらいできて、勝てるかがすごく楽しみです」と本人も目を輝かせていた。

 大島僚太、脇坂泰人、ジョアン・シミッチの3枚が並ぶ川崎の中盤はJ1屈指。アンカーである以上、彼らの動きを封じるべく、ディエゴ・ピトゥカ、樋口雄太の両インサイドハーフと連動して守り、攻撃の起点としても存在感を発揮する必要があった。

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