フットボールチャンネル

元代表ダニルソンが語るコロンビアの強みと弱点。“全員攻撃、全員守備”の哲学とは?

text by 編集部 photo by Getty Images , editorial staff

コロンビア人の高いフィジカル能力が活きる

20140624_bal
カルロス・バルデラマ【写真:Getty Images】

――現代サッカーの潮流を考えると、ダニルソン選手が強調されているとおり、“全員サッカー”の傾向が強まっているように思います。

「“全員攻撃、全員守備”というのは、現在のモダンサッカーになりつつあるのかなと、自分自身も感じています。全員が本当に高いフィジカル能力が求められます。その部分では、バルデラマが選手だった時代とはだいぶ違うと思います。

 バルデラマがいたときのサッカーはゆっくりとしたリズムでパスをつなぎながら攻撃をしていました。ただ、守備の部分ではバルデラマは守備をあまりしませんでした。あの頃は守備をしなくてもよかった時代ということも影響していると思います。その意味でも、いまとは大きく違いがあるなと感じますね」

――全員攻撃、全員守備のテーマによって、コロンビア人選手の能力がより活かされるようになったということでしょうか。

「そうですね。やはり、サッカーのスタイルの傾向が徐々に、世界的にも変わってきているなかで、その流れに自分たちも合わせていかなければいけません。自分たちの持っている特性、能力、そして良さを生かしながら、最先端になっているモダンサッカーの中に、自分たちの特徴がうまくフィットしていければ、W杯でも良い結果が得られるのではないかと思っています」

1 2 3 4

KANZENからのお知らせ

scroll top