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日本代表 6年前

乾と香川が新たな得点源に。諸刃の剣の一面も・・・捨てるのは惜しい魅力のコンビ【西部の目】

シリーズ:西部の目 text by 西部謙司 photo by Getty Images

コンパクトな4-4-2守備

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岡崎慎司【写真:Getty Images】

 ミドルゾーンのコンパクトな守備からのカウンターというベースになる戦い方は精度が上がってきた。岡崎と香川による1列目の制御が明確になり、エイバルで守備を覚えた乾のポジショニングは安定感に寄与していた。

 スイス戦に続いて4-4-2ベースの守備。スイス戦ではビルドアップの起点になる選手を本田がマークし、そのまま中盤のラインに入るやり方だったが、パラグアイ戦は岡崎と香川が並んで制御する形だった。パラグアイ戦のほうがシンプルな形だが、相手がビルドアップの立ち位置を変えたときも対応できていた。ただ、コロンビアはパラグアイよりテクニックがある。4-5-1にして後方から前へ人を送ったほうが守備は安定すると思うが、その形は西野監督になってからは試していない。コロンビアのアンカー経由の組み立てを寸断する狙いで4-2-3-1なのかもしれない。

 パラグアイに対しては上手くハメ込めていた。4-4-2ベースならば、機能していた香川と岡崎のコンビの継続が無難だろう。

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