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日本代表 5年前

【パナマ戦プレビュー】森保J、試されるロシアW杯組と次世代の融合。今こそ見つけたい新たな可能性

text by 河治良幸 photo by Getty Images

世界基準のセンターバックコンビ誕生も?

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冨安健洋と吉田麻也【写真:Getty Images】

 1トップの大迫は2列目の攻撃をどう引き出し、フィニッシュに迫力を出せるかが注目される。コスタリカ戦では小林悠が南野と近い距離感を意識しながら、堂安、中島とも1タッチ、2タッチで柔軟に絡んで仕掛けを引き出していたが、より縦のクサビを受ける能力が高く、ボールキープ力に優れる大迫が入ることでどういう変化が生まれるかが大きな注目どころだ。

 吉田はキャプテンマークを巻くだけでなく、当然ディフェンスリーダーとしての役割も期待される。良くも悪くも前がかりな攻撃陣を背後からどうコントロールしていくか。前述のボランチがどう生きてくるかも後方からのビルドアップと最終ラインの統率を司る吉田にかかる比重が大きい。そしてパートナーを誰が務めるか。

 経験値から考えれば、ロシアワールドカップ出場メンバーでもある槙野智章との組み合わせが安定するが、この時期のチャレンジということを優先するなら、コスタリカ戦で上々のパフォーマンスを見せた三浦弦太か、そのコスタリカ戦で出番がなかったものの、引き続き招集された冨安健洋と組ませる方が効果的かもしれない。身長189cmの吉田と188cmの冨安。うまく機能すれば、スケール感でも国際的に見栄えのする長身センターバックコンビが誕生する。

 森保監督の起用と試合でのパフォーマンス。パナマ戦でロシアワールドカップ組とフレッシュなメンバーがどういった融合を見せるのか。それによって新チームの現在地を測る格好の相手であるウルグアイとの一戦に臨む先発メンバーも固まってくるはずだ。

(取材・文:河治良幸)

【了】

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