内田篤人はなぜ「クラブW杯より天皇杯がほしい」のか? 鹿島をファンを愛するその素顔

鹿島アントラーズは、クラブ初となるACL優勝を成し遂げた。今季から復帰した内田篤人は、アジア王者として出場するクラブワールドカップ以上に天皇杯優勝を望んでいる本音を明かした。その言葉にある真意とは?(取材・文:藤江直人)

2018年11月23日(Fri)11時10分配信

text by 藤江直人 photo Getty Images
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チームへの信頼が遠ざけたテレビ観戦

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内田篤人【写真:Getty Images】

 ちょっとというか、かなり意外な言葉が返ってきた。鹿島アントラーズが長く悲願にすえてきた、アジアの頂点を初めて極めた今月11日未明。敵地テヘランのアザディスタジアムで、強敵ペルセポリス(イラン)と戦う盟友たちをどのような形で応援していたのかと、DF内田篤人に聞いた直後だった。

「いや、オレ、見ていないんですよ。試合を」

 ホームのカシマサッカースタジアムで3日に行われた、AFCチャンピオンズリーグ(ACL)決勝のファーストレグで、アントラーズは2-0の快勝を収めた。迎えたセカンドレグのキックオフは、日本時間で日付が変わる11日午前零時。放映権を持つ日本テレビのBSやCSで生中継されていた。

 環境が整っていながら、なぜテレビ越しにエールを送らなかったのか。おりしも当時の内田は、左ハムストリングス筋損傷で戦線離脱を強いられていた。だからといって、翌日のリハビリメニューを優先させて体を休めていたわけではない。アントラーズというチームへ寄せる、全幅の信頼がテレビ観戦を遠ざけた。

「まあ、(ファーストレグを)2-0で勝っていたら負けないでしょう。プレーする方はそういう気持ちじゃないと思うけど、見ている方はそんな感じだからね」

 終盤戦になって強さを身にまとったチームは、必ずアジア王者になって凱旋してくる。ならばこちらもプロフェッショナルとして、いまやるべきことに全力で取り組む。内田の信頼に応えるように、アントラーズはセカンドレグをしっかりとスコアレスドローで締めて、敵地で歓喜の雄叫びをあげた。

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