本田圭佑が感じた「煽ってきた責任」の重さ。「自分たちのスタイル」が結果を残せなかった理由とは?【日本代表平成の激闘史(11)】

2019年05月27日(Mon)9時55分配信

シリーズ:日本代表平成の激闘史
text by 元川悦子 photo Getty Images
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勝負を分けた4分間の悪夢

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コートジボワール代表のディディエ・ドログバ【写真:Getty Images】

 迎えた6月14日のブラジル本大会初戦・コートジボワール戦。開始16分に本田のワールドクラスのゴールで先制したところまではまさにシナリオ通りだった。が、徐々に相手の圧力に押されるようになり、日本は苦戦を余儀なくされた。

 そして勝負の大きな分かれ目になったのが、後半17分のディディエ・ドログバの登場だ。世界トップFWの一挙手一投足に吉田と森重の両センターバックが翻弄され始め、彼の登場2分後にヴィルフィルド・ボニーに同点弾を浴びると、さらに2分後にはジョルビーニョに逆転ゴールを許してしまう。

 わずか4分間の出来事に日本は手も足も出ず、初戦黒星という最悪のスタートを強いられたのだ。

 19日の第2戦・ギリシャ戦は絶対に負けられない重要な一戦となった。そこでザックは就任時から絶大な信頼を寄せてきた香川を外すという大胆采配に打って出る。平成24(2012)年夏にマンチェスター・ユナイテッドへ移籍し、日本人初のプレミアリーグ王者の一員となった彼だが、ワールドカップ直前のシーズンは出場機会が減り、ゴールもゼロという屈辱を味わっていた。

 コートジボワール戦もコンディションが上がり切らず、精彩を欠いていた。それでも就任当初から「キミは(アレッサンドロ・)デルピエロになれる」と寵愛し、左サイドに据え続けてきた10番をこの期に及んで外すとは、指揮官の乱心が透けて見えた。

【次ページ】同じ過ちを繰り返す

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