アントラーズ、FC東京が一歩リードも…脅威はマリノス。3連覇狙うフロンターレの運命は?【J1優勝争いの現状】

明治安田生命J1リーグ第30節が、11月1日から同3日にかけて行われる。リーグ戦も残すところあと5試合。佳境を迎える優勝争いの現状をまとめる。(文:編集部)

2019年11月01日(Fri)10時00分配信

text by 編集部 photo Getty Images
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マリノスの勢いは恐い

Jリーグ
明治安田生命J1リーグも残すところ5試合。優勝争いは白熱している【写真:Getty Images】

 明治安田生命J1リーグ第29節を終えた時点で、他の17クラブを抑え首位に立つのが鹿島アントラーズである。2016年以来、9回目となるリーグ制覇を狙う同クラブは現在までに勝ち点56を稼いでおり、総得点51(リーグ2位)、総失点25(リーグ3位)と申し分ない成績を収めている。タイトル獲得へ向け、期待感は高いだろう。

 しかし、MF三竿健斗やMFレオ・シルバ、FWセルジーニョらを欠いた中で迎えた前節の松本山雅戦は思わぬ苦戦を強いられた。立ち上がり9分にFW永井龍に先制弾を許した鹿島は、1点ビハインドで前半を折り返す。58分にFW上田綺世にゴールが生まれなんとか追いついたものの、追加点を奪うまでには至らず、1-1で試合を終えている。アウェイとはいえ下位相手に勝ち点2を失ったのは、常勝軍団にとって痛かった。

 そんな鹿島の取りこぼしを見逃さなかったのがFC東京。前節にヴィッセル神戸と対戦した同クラブはMF高萩洋次郎やMFアルトゥール・シルバ、MF橋本拳人にゴールが生まれ前半だけで3点のリードを奪った。後半にDFジョアン・オマリに1点を返されたFC東京であったが、それ以上の反撃は許さず、アウェイで3-1と勝利を収めた。勝ち点3を積み上げた同クラブは、これで鹿島と勝ち点で並ぶ結果となっている。

 ただ、鹿島とは得失点差が「9」離れており、順位は2位のまま。もちろん勝ち点で上回ることが不可能ではない位置にいるため、状況はそれほど重くはない。しかし、残り5試合となった中で鹿島に一度でも勝ち点を離されると、得失点9の差を考えても順位を逆転できる可能性は低くなってしまうだろう。もちろんだが、残り試合すべてで勝ち点3を奪うことがマストである。

 勝ち点56で並ぶ鹿島とFC東京をわずか1ポイント差で追うのは横浜F・マリノス。J屈指の攻撃力を誇る同クラブは現在リーグ戦で6試合無敗の2連勝中だ。得失点+20は2位のFC東京をも上回る数字。彼らの勢いは鹿島とFC東京にとって脅威であると見て間違いないだろう。

 マリノスの今節の対戦相手は残留争い中の15位・サガン鳥栖。アウェイとはいえ、単純な戦力で言えば勝ち点3を失う可能性は少ない。引き続き上位2クラブにプレッシャーを与えることになりそうだ。

3連覇狙う川崎Fは今節がカギ

川崎フロンターレ
ルヴァン杯を制した川崎F。リーグ戦3連覇はかなり厳しい状況だが、意地を見せることはできるか【写真:Getty Images】

 そんな鹿島、FC東京、マリノスの上位3クラブを追うのは4位・サンフレッチェ広島(勝ち点51 ※1試合多く消化)、5位・セレッソ大阪(同49)、6位・川崎フロンターレ(同48)になる。

 先日行われたYBCルヴァンカップ決勝で北海道コンサドーレ札幌をPK戦の末下し、見事トロフィーを掲げた川崎Fだが、3連覇を目指すリーグ戦では苦しい日々を送っている。

 前節にガンバ大阪と対戦した同クラブはMF大島僚太、FWレアンドロ・ダミアンの得点で一時逆転に成功したものの、MF倉田秋のゴールで同点に追いつかれそのまま試合を終えている。勝ち点2を落とした川崎Fは第29節を終えた時点で勝ち点48を積み上げているが、首位・鹿島との勝ち点差は8ポイントとなっているなど、逆転優勝の可能性は限りなく低い状況にある。

 残り試合すべてで勝利を収めたとして、到達できる勝ち点は63。ただ、その高難度ミッションをクリアしたとしても、鹿島とFC東京が残り5試合で勝ち点8以上、マリノスが同9以上積み上げた時点で、川崎Fのリーグ3連覇は消滅となってしまう。さらに川崎Fの残りの対戦相手は広島、浦和レッズ、鹿島、マリノス、札幌と難敵揃い。もちろん全勝できるだけの力はあるが、やはり3連覇には大きな運が必要と言わざるを得ない。

 ただ、できるだけ最後まで優勝争いに食い込み続け、来季のAFCチャンピオンズリーグ(ACL)出場権を獲得したいという思いはあるはずだ。ライバルに簡単に優勝を与えないためにも、最後までプレッシャーを与えることが求められる。

 そういった意味で、川崎Fにとって重要な一戦となりそうなのが今節の広島戦。広島もまだ逆転での優勝の可能性を残しているが、川崎Fはここで勝ち点3を積み上げ、シーズン終了まで駆け抜けていきたいところだろう。今季のルヴァン杯王者は意地を見せることができるだろうか。

(文:編集部)

【了】

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