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Jリーグ 4年前

セレッソ大阪、5年間の歴代フォーメーション。J2時代にフォルランが退団、劇的すぎるルヴァン杯&天皇杯制覇

シリーズ:編集部フォーカス text by 編集部 photo by Getty Images

昇格年で2冠(2017年)

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セレッソ大阪、2017シーズンの基本フォーメーション(黄色は新加入選手)

【シーズン成績】
明治安田生命J1リーグ:3位
YBCルヴァンカップ:優勝
天皇杯:優勝

 3年ぶりにJ1を舞台に戦うC大阪は、現役時代に選手として3シーズンプレーしたユン・ジョンファンを監督に招聘。初勝利までは4試合を要したが、指揮官が要求する強度の高いサッカーは徐々に結果へと結びついていった。6月4日のアルビレックス新潟戦で4連勝を達成して2位に浮上。引き分けを挟んで再び4連勝をマークし、鹿島アントラーズを抜いて首位に躍り出た。

 新加入のマテイ・ヨニッチはセンターバックとして全試合に先発出場して最終ラインを統率。2月にセビージャからの復帰が決まった清武弘嗣は度重なる怪我に苦しんだが、トップ下に山村和也を起用する策が的中した。リードして試合終盤を迎えると、山村が最終ラインに加わって4-2-3-1から3-4-2-1へと布陣を変更。山村の存在はチームに戦略の幅をもたらした。

 粘り強い戦いは、カップ戦の躍進の原動力となった。ルヴァンカップは無敗でグループステージを突破すると、プレーオフステージでは札幌を、準々決勝では浦和レッズ戦を破ってベスト4に進出。大阪ダービーとなったガンバ大阪との準決勝は、第1戦が2-2のドロー。アウェイに乗り込んだ第2戦は60分に1-1に追いつかれて敗退の危機に瀕したが、後半終了間際に水沼宏太のクロスを木本恭生が頭で合わせ、決勝への切符を掴んだ。

 ともに初のルヴァン制覇を狙う川崎Fとの決勝は、開始1分に相手のミスから杉本健勇が先制点をゲット。その後は粘り強く相手の攻撃を凌ぎ、後半終了間際にカウンターからソウザが冷静にゴールを決めた。ルヴァンカップ優勝はクラブにとって初のタイトルとなった。

 しかし、夏場に入ってリーグ戦の調子を落としたC大阪は、後半だけで3失点を喫した清水戦に敗れて首位陥落。鹿島、川崎Fとの上位陣にも敗れて5位まで順位を落としている。それでもラスト6試合を5勝1敗で乗り切ったC大阪はリーグ戦を3位でフィニッシュ。13年以来となるAFCチャンピオンズリーグ(ACL)出場権を獲得した。

 天皇杯でも順当に勝ち進み、リーグ戦終了後に行われた準決勝ではヴィッセル神戸を相手に延長戦を制し、クラブ史上4度目となる決勝に進出。横浜FMとの決勝は前半早々に先制される苦しい展開となったが、こぼれ球を拾った山村のゴールで試合を振り出しに戻すと、延長前半に山村のクロスを水沼がヘディングで合わせて逆転に成功。残り時間を守り切ったC大阪が大会初制覇を果たした。

▽GK
キム・ジンヒョン

▽DF
松田陸
山下達也
マテイ・ヨニッチ
丸橋祐介

▽MF
山口蛍
ソウザ
水沼宏太
山村和也
柿谷曜一朗

▽FW
杉本健勇

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