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Jリーグ 2年前

浦和レッズ、ゴール量産のポイントとは? 「責任を感じていた」江坂任、待望の初勝利をもたらした「嫌なところを突く攻撃」【コラム】

シリーズ:コラム text by 元川悦子 photo by Getty Images

華麗な崩しから決めた浦和レッズの先制ゴール



 タイトルを争う川崎や横浜F・マリノスが勝ち点を伸ばす中、これ以上の差をつけられてはいけない。絶対に勝ち点3が必要不可欠だった6日の湘南ベルマーレ戦、リカルド監督は川崎戦から4人をスイッチ。左サイドバックに大畑歩夢、ボランチに岩尾と平野佑一、右MFに松崎快を起用してゲームに臨んだ。

 豊富な運動量とアグレッシブさで前線からハイプレスをかけようと試みた湘南に対し、浦和は巧みな組み立てと戦術眼、相手をいなす動きで上回り、立ち上がりから主導権を握った。「全体的にビビるとまではいかないが、相手へのリスペクトがありすぎた」と湘南の山口智監督も悔やんだが、ボールを奪えないことでズルズルと下がる彼らを押し込んだ浦和は非常にいいペースでゲームを運んだ。

 迎えた16分、最初のビッグチャンスが訪れる。ハーフウェーライン少し前目の位置でボールを受けたアレクサンダー・ショルツが鋭い縦パスを出したのが始まりだった。これを受けた江坂は左サイドを攻め上がる大畑に絶妙のボールを出した。2人の中間にいた関根貴大が相手DFのマークを引きつけたことで、大畑が走り込むスペースが大きくあいたのは特筆すべき点だろう。

 次の瞬間、背番号44はペナルティエリア内に侵入。マイナスクロスを入れる。ここに飛び込み、右足を合わせたのが江坂だった。

 江坂は先制ゴールをこう振り返る。

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