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Jリーグ 2年前

横浜F・マリノスは「タイトルに一歩近づいた」。スタイルと融合する背番号30の持ち味、サッカー日本代表に呼ばない手はない【コラム】

シリーズ:コラム text by 元川悦子 photo by Getty Images

横浜F・マリノス 最新ニュース

明治安田生命J1リーグ第20節、横浜F・マリノス対サンフレッチェ広島が6日に行われ、3-0でマリノスが勝利した。4試合連続ゴールをマークした西村拓真は、今月に行われるEAFF E-1サッカー選手権に招集される可能性がある。首位を走るマリノスで、彼は自身の特徴を活かしながら結果を残している。(取材・文:元川悦子)


横浜F・マリノスは「タイトルに一歩近づいた」

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【写真:Getty Images】

「横浜F・マリノスにおめでとうと言いたい。これでタイトルに一歩近づいたと思います」

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 今季のサンフレッチェ広島を躍進へと導いている名将、ミヒャエル・スキッベ監督が賛辞を送った通り、19試合終了時点で首位と4位の上位対決を制する意味は大きかった。

 2019年以来、3年ぶりのJ1王者を目指すマリノスにしてみれば、4月6日に敗れた宿敵・広島には、是が非でも勝たなければいけなかった。

 前回はハイプレスに苦しみ、2失点しているだけに、ケヴィン・マスカット監督も「広島対策」に余念がなかった。試合前日の5日にオンライン取材に応じた宮市亮が「詳しくは言えないけど、対策は講じた。明日を楽しみにしていてください」と不敵な笑みを浮かべたように、トリコロール軍団は自信を持って本拠地・日産スタジアムのピッチに立った。

 加えて言うと、この日は声出し応援運営検証対象試合。約3000人のマリノスサポーターの声援やチャントが許された。「彼らは今日まで我慢して声を出さずにやってきた。本当に特別な一戦だ」と指揮官も語気を強めたが、選手たちのモチベーションと闘争心も普段以上に高まったはずだ。

 その意気込みが序盤から出て、マリノスは序盤からハイテンポな入りを見せた。小気味いいパス交換から敵のマークを剥がし、サイドを使いながら最前線のレオ・セアラにボールを集める形で、敵に脅威を与えた。徐々に広島も押し返して数多くのシュートを放ったが、最後の精度を欠く。こうした展開の中、着実に流れはマリノスに傾いていった。

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