フットボールチャンネル

予想外の大活躍!? カタールW杯で“世界に見つかった”10人。あのサッカー日本代表戦士も選出

text by 編集部 photo by Getty Images

MF:アゼディン・ウナヒ(モロッコ代表/アンジェ)


【写真:Getty Images】


MF:アゼディン・ウナヒ(モロッコ代表/アンジェ)
生年月日:2000年4月19日
今季リーグ成績:14試合0得点3アシスト
今大会成績:5試合0得点0アシスト
代表通算成績:15試合2得点2アシスト

 ベルギー代表、スペイン代表、ポルトガル代表と立て続けに強豪を撃破してベスト4へと進出したモロッコ代表の中心人物だ。18歳で引き抜かれたストラスブールでは1試合も出場できないなど”実力不足”を突き付けられたが、3部アヴランシェを経て21年夏に加入したアンジェで覚醒を遂げた。

 ドリブルが非常に上手い選手で、モロッコ代表では中盤で起用されているが、クラブではサイドでの起用が多い。身体の線こそ細いが、後ろにDFを背負った状態でも難なく反転して前進するなど抜群のテクニックが持ち味だ。それでいて延長戦120分を戦っても全く落ちない運動量の持ち主だ。インサイドハーフで出場を続けるモロッコ代表では、常にピッチを駆け回り、攻守両面で多くのプレーに絡んでいる。

 その存在感が際立ったのが決勝トーナメント以降のスペイン代表とポルトガル代表の2試合である。どちらの試合も相手に70%以上ボールを握られたが、抜群のボール奪取能力を誇るアンカーのソフィアン・アムラバトをアシストする形でウナヒはハードワークを続けて、要所でのボール回収に大きく貢献。そこから相手のプレスを意にも介さないスルスルと抜けるドリブルとスルーパスでチャンスメイクするなど相手の脅威になり続けた。モロッコ代表がベスト4の時点で1失点しか喫していないのは守護神ボノら最終ラインの安定もあるが、その前でアムラバトとウナヒらが中盤でフィルターとなれているのも大きな要因だろう。

1 2 3 4 5 6 7 8 9 10

KANZENからのお知らせ

scroll top