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Jリーグ 11か月前

最強の11人!? Jリーグ“採点”ベストイレブン。前半戦MVP級の活躍を見せたイレブンとは

シリーズ:Jリーグ採点ベストイレブン text by 編集部 photo by Getty Images

FW:武藤嘉紀(むとう・よしのり)

FC東京戦に出場した武藤嘉紀
【写真:Getty Images】


所属クラブ:ヴィッセル神戸
生年月日:1992年7月15日
2023リーグ戦成績:15試合6得点6アシスト
2023平均採点:7.46(全体3位)

 FC東京からドイツへ渡って5年半、武藤嘉紀は2021年8月にJリーグ復帰を果たし、ヴィッセル神戸へ加入した。昨季は6得点を挙げた一方で怪我にも悩まされ、2019年以来となる日本代表選出を果たしながら、右足首の負傷により辞退を余儀なくされた。今季は開幕から好調で、6得点6アシストという数字を残している。

 左の汰木康也がウイングとして積極的にドリブルで仕掛けるのとは対照的に、武藤はシャドーストライカーとしてゴール前に顔を出していく。中央の大迫勇也といい距離感を保ち、縦横無尽のランニングで相手を困難に陥れる。身体能力の高さも健在で、今季は頭で2得点を記録している。

 採点が上下しやすいFWというポジションでありながら、6.5点を下回った試合は今季わずか1試合。一方で8点を超えた試合は5試合を数え、5月23日のFC東京戦では2得点を記録し、今季最高となる8.6点を与えられている。酸いも甘いも噛み分けた欧州での経験は、30歳となった今に活かされている。

FW:大迫勇也(おおさこ・ゆうや)

横浜F・マリノス戦に出場した大迫勇也
【写真:Getty Images】

所属クラブ:ヴィッセル神戸
生年月日:1990年5月18日
2023リーグ戦成績:15試合11得点3アシスト
2023平均採点:7.63(全体1位)

 昨年のFIFAワールドカップ出場こそ逃したが、今季はそのうっ憤を晴らすかの如く開幕から結果を出し続けている。第2節での今季初ゴールを皮切りに、ここまでリーグトップの11得点をマーク。首位を走るヴィッセル神戸の攻撃陣を牽引する活躍を見せている。

 神戸の特徴でもある強度の高い守備を継続するうえで、最前線の大迫はファーストディフェンダーとしても非常に重要な役割を担う。攻撃面でも最終ラインからのフィードをおさめて起点となるだけでなく、両ウイングや2列目を生かすプレーもできる。

 平均採点は7.63点でリーグトップ。ここまでの最低点は6.9点で2度あるが、この2試合以外はすべて7点を超えている。ブンデスリーガという高いレベルで活躍し、日本代表で25得点を記録した実績は本物。33歳となった今でも、Jリーグ最高クラスの活躍を見せている。

FW:町野修斗(まちの・しゅうと)

セレッソ大阪戦に出場した町野修斗
【写真:Getty Images】

所属クラブ:湘南ベルマーレ
生年月日:1999年9月30日
2023リーグ戦成績:15試合8得点3アシスト
2023平均採点:7.31(全体7位)

 昨年7月のEAFF E-1サッカー選手権で日本代表デビューを果たした町野修斗は、湘南ベルマーレで日本人最多の13得点を挙げ、同年のFIFAワールドカップメンバーにも選ばれた。さらなる活躍が期待された今季は開幕節の2アシストを皮切りに、ここまで8得点3アシストという数字を残している。

 185cmという長身でありながら、周りを活かす器用さも持ち合わせる。湘南ベルマーレでは2トップの一角でプレーし、大橋祐紀や阿部浩之ら異なる個性を持つ選手の特徴を引き出している。もちろん、得点力も高く、4月1日のガンバ大阪戦ではJ1史上初の前半だけで4得点という離れ業をやってのけた。

 ガンバ戦では今季J1唯一となる10点満点を記録。チームは下位に沈んでいる中、自身の平均採点はリーグ7位の7.31点となっている。結果いかんで評価が割れやすいFWというポジションでありながら安定した数字を出し続けているのは、ゴールやアシストがない試合でもチャンスメイクなどで攻撃に関わることができているからだろう。

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