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海外サッカー 11か月前

成功? 失敗? 欧州1年目の日本人選手パフォーマンス査定。Jリーグから欧州に挑んだ男たち

シリーズ:編集部フォーカス text by 編集部 photo by Getty Images

FW:小田裕太郎(おだ・ゆうたろう)

2022/23シーズンよりハーツに所属する小田裕太郎
【写真:Getty Images】


生年月日:2001年8月12日
所属クラブ:ハーツ(スコットランド)
22/23リーグ戦成績:12試合1得点0アシスト
シーズン評価:B

 パリ五輪(パリ・オリンピック)世代の小田裕太郎は、2020年にヴィッセル神戸のトップチームに昇格。絶対的なレギュラーだったわけではないが、公式戦60試合に出場した。そして今年1月、更なるレベルアップを求めてスコットランドのハーツに完全移籍で加入している。

 爆発的なスピードが特徴で「和製エムバペ」とも称される小田は当初、異国の地で苦労した。デビュー2戦目で初先発を飾るも屈辱的な45分間での交代となり、その後は怪我も負ってしまった。第22節のアバディーン戦から第32節ハイバーニアン戦までの12試合でスタメンに名を連ねたのはわずか1回で、途中出場してもほとんどが10分程度と、存在感は希薄だった。

 それでも第33節ロス・カウンティ戦で移籍後初のフル出場を果たすと、その後のリーグ戦5試合すべてで先発入り。最終節のハイバーニアン戦では移籍後初ゴールを叩き込んでチームに貴重な勝ち点1をもたらし、来季のヨーロッパカンファレンスリーグ(ECL)予選2回戦出場へと導くなど、最後の最後で大仕事を果たしてみせた。

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