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Jリーグ 11か月前

J1リーグ、歴代スペイン人監督勝利数ランキング1~5位。タイトルをもたらした知将や戦術家も

シリーズ:編集部フォーカス text by 編集部 photo by Getty Images

3位:アントニオ・デラ・クルス


【写真:Getty Images】


生年月日:1947年5月7日
監督在任期間:1998年2ndステージ~99年(横浜)
J1通算成績:47試合29勝3分15敗(勝率61.7%)

 バルセロナの下部組織で役職を務めていたデラ・クルスは、アスカルゴルタが監督に就任した97年にマリノスのヘッドコーチに就任している。97年は両ステージとも首位に肉薄した時期もあったが、73得点59失点と大味な試合が多く、年間順位は3位に終わった。優勝を目指した翌年の1stステージは開幕連敗が響き、ジュビロ磐田、清水エスパルスに追いつけず。すると、1stステージ終了後にマリノスはアスカルゴルタを解任。ヘッドコーチだったデラ・クルスが後任に就いた。

 新体制で迎えた2ndステージは5連勝という最高のスタートだった。前体制を引き継ぐように、城彰二を中心とした攻撃陣は得点を重ねたが、第10節からの3連敗が響いた。国立競技場で行われた浦和レッズとの第15節では劇的な逆転勝利を収めたが、首位鹿島の背中は届かなかった。

 横浜フリューゲルスを吸収する形で、横浜F・マリノスとなった99年。フリューゲルスの主力が加わり、サリナスやバルディビエソが退団したこともあり、チームが大きく変わった。1stステージは優勝争いに加われず7位で終えた。2ndステージは城や中村俊輔の活躍もあって優勝争いに加わるも、後半に失速
して3位に終わっている。

 このシーズンをもってデラ・クルスはマリノスを去った。同時にミスターマリノスの井原正巳が退団し、城もスペインへ移籍。デラ・クルスがいた3年間は、マリノスにとって変革の序章のようなものだった。Jリーグでの戦績は47試合29勝3分15敗。スペイン人指揮官としては3位の勝利数となった。

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