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Jリーグ 9か月前

クローズアップされたヴィッセル神戸の「マイナス面」。優勝の前に立ちはだかる壁とは【コラム】

シリーズ:コラム text by 元川悦子 photo by Getty Images

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明治安田生命J1リーグ第23節、川崎フロンターレ対ヴィッセル神戸が12日に行われ、0-1で神戸が勝利した。大混戦の優勝争いを頭一つリードする神戸がこのまま逃げ切るには何が必要なのか。大車輪の活躍を見せる大迫勇也の負傷交代により、その問題が改めて浮き彫りになっている。(取材・文:元川悦子)


ヴィッセル神戸は首位をキープできるか


【写真:Getty Images】

 8月に入ってJ1が再開。再開初戦の第22節は、開幕からトップを走ってきたヴィッセル神戸が、J2降格危機に瀕する横浜FCにまさかの0-2の完敗を喫するという波乱があった。

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 この結果、2位につける横浜F・マリノスに勝ち点44で並ばれ、得失点差でわずかに3上回って首位をキープしている状態に追い込まれた。悲願のJ1タイトルを目指すうえで、これ以上の足踏みは許されない。8月12日のアウェイ・川崎フロンターレ戦では、何としても3試合ぶりのリーグ戦白星を奪いたかった。

 今回は横浜FC戦を欠場した酒井高徳も復帰。左FWに汰木康也ではなく、ジェアン・パトリッキが先発する形でスタートした。対する川崎も前節からスタメンを4枚入れ替え、最終ラインに山村和也、左インサイドハーフに瀬古樹、左FWに瀬川祐輔、トップに山田新を入れる形で戦った。

 川崎としては、神戸の絶対的エース・大迫勇也に起点を作らせないように2人がかりでマークに行き、確実にマイボールの時間を増やして攻め込むというシナリオを描いていたのだろう。序盤から瀬川が積極的にゴール前に侵入するなど、アグレッシブな姿勢も出ていた。

 しかし、フィニッシュの部分が迫力を欠き、逆に神戸の縦に速いシンプルな攻めを食らってしまう。前半はある意味、神戸のリズムで試合が進んだと見ていいだろう。

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