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日本代表 7か月前

逃したら次はない。サッカー日本代表は南野拓実をどう使う? 期待される新たな役割とは【コラム】

シリーズ:コラム text by 元川悦子 photo by Getty Images

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 サッカー日本代表は12日にカナダ代表、17日にチュニジア代表と対戦する。昨年のFIFAワールドカップ以来となる日本代表復帰を果たした南野拓実は、所属するASモナコで輝きを取り戻しているが、日本代表で再び居場所を築くことはできるのか。完全復活へは、乗り越えなければいけない課題がありそうだ。(取材・文:元川悦子)


 

悪循環の連続で終わったサッカー日本代表での4年間

FIFAワールドカップに出場したサッカー日本代表MF南野拓実
【写真:Getty Images】

 10月12日のカナダ代表、17日のチュニジア代表2連戦に向け、9日から千葉市内でトレーニングを開始した日本代表。初日は国内組の伊藤敦樹や毎熊晟矢、欧州組の田中碧ら10人が参加したが、同日午後のフライトで帰国した伊東純也組も早速、室内練習場で汗を流していた。同日夜には三笘薫の不参加というニュースも流れたが、今回はあくまで親善試合。新たな戦力を試し、チームの幅を広げることが肝要だ。

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 そこで最も注目されるのが、昨年のFIFAワールドカップ(カタールW杯)で背番号10をつけた南野拓実の復帰である。

 彼は2018年9月の第1次森保ジャパン発足当初から攻撃陣の絶対的主軸として位置づけられてきた。彼とともに「三銃士」と称された中島翔哉が選外となり、堂安律も伊東の台頭によって控えに回る中、南野だけは使われ続けてきた。

 ところが、カタールW杯出場権獲得後に状況が一変。トップ下の鎌田大地、左サイドの三笘薫の存在感が高まるにつれて、南野のポジションがなくなっていった。さらに悪かったのが、昨夏移籍したモナコでの苦境だ。その結果、長年の悲願だったW杯ではまさかの控え。しかも、ベスト8進出を賭けたクロアチア戦のPK戦で一番手に名乗りを挙げながらまさかの失敗。まさに悪循環の連続で10番・南野の代表4年間は終わりを告げたのである。

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